第2話 残されたもの
日が沈み、
町に灯りが入る。
だが、
ロックの足取りは
重かった。
腰に下げた袋には、
わずかな私物。
魔導書。
古代語の写本。
それだけだった。
「……古代魔法士」
つぶやく。
職種を得た瞬間、
確かに感じた。
胸の奥で、
何かが目覚める
予感。
あれは、
間違いでは
なかったはずだ。
だが、
結果はこれだ。
役に立たない。
足手まとい。
その評価が、
世界の全てに
思えた。
夜の町は、
賑やかだった。
酒場から、
笑い声が漏れる。
冒険者たちの、
今日の武勇談。
ロックは、
その輪に
入れない。
初めて知る、
完全な孤独。
「……明日、
どうしよう」
答えは、
一つしかなかった。
隣町ノルデン。
冒険者ギルドがある。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます