第4話 反省とバンドエイド


子供達が震えた。


それは……無理もなかった。


音夢にしがみついた子供の表情は、怖さに怯えている。今にも泣き出しそうだった。


それもそのはず。


銀次が、またしても、


ピーンと背筋わ伸ばし

礼儀正しく正座をし、

大きな声で手を合わせている。


そこまではまだ良かった。


みんなが凝視しているのは


銀次の頭・・・!!


『坊主頭』になっていた。


出家でもしたかのような、

後ろ姿は、


異様以外、何ものでもない。


しかも、それだけではなかった。


子供達が、声を震わせながら、

音夢の耳元でそっと言った。


「なんで、頭にバンドエイドくっついてるん?」


怯える子供達を抱きしめながら、

音夢は耐えられず、思わず吹き出してしまった。


ブハッ!!!


銀次は、悪い事をした後、

一応『反省しているよ』と態度で示すのだった。


頭をまるめたらいいと思っているようだが、


誰にゆるして貰いたいの?



それから、気になるバンドエイド!


自分でお風呂場で剃った時に、失敗したようだ。


坊主頭から、血が流れ、

思いついたのが、バンドエイドだったらしい。


しかし、後頭部…。

自分で見えないから、位置もズレている。

しかも、数mmの髪の毛のせいでしっかりくっつかない。


謎でしかない。

尽くズレている。


結果、子供達を怯えさせ、

音夢に怒られると言う


出家風での反省パフォーマンスは失敗に終わった。


それ以来、私は

「反省」という言葉を

少しだけ疑うようになった。



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る