第3話 証言台と優等生


銀次は 当然逮捕された。


裁判の日が近づいてきて、彼は緊張していた、


その責任を音夢に投げつけ、面会時に、大きな声で怒鳴る。


「知らんがな­­...」


音夢は弁護士に頼まれるがまま、銀次の母親にも証言台に立つよう言った。


そしてついに当日。


音夢は目を疑った。


「斎藤銀次君」 名前を呼ばれ、

手と身体を紐でくくられた彼が入ってきたのだが、


「はい!失礼します!」


大きな声で返事をし、

ピーンと背筋を延ばし、

軽やかな行進で入場してきた。


えっ? ふふっ、、、


こんな所で礼儀正しい意味は?

と、音夢は少し可笑しくて、変な気分になった。


そして、音夢と銀次の母親は、証言台の前で、右手をあげ

「良心に従って、真実を述べ、何事も隠さず、偽りを述べないことを誓います。」

と、無駄に誓わされた。


裁判官が音夢に


「普段、彼は家でどんな生活をしていますか?」


と質問を投げた。


音夢は考えていた質問と違ったので、答えを用意していなかった。


少し焦り、咄嗟に頭に浮かんだのがこれだった。


「はい。彼は普段、ガーデニングや家庭栽培をしています。毎日、お花を大切に育てています。」


音夢は

「えっ?今、私、何言ったんや!」

脳がパニックを起こしている。笑

自分の言った内容に、笑いそうになった。


裁判長

「お花を大切にする人に悪い人はいない。心が綺麗な証拠です。」


彼は執行猶予がついた。


彼の方を見ると、何故かガッツポーズ。


ちょっと待って?

この判決、合ってる?


謎すぎる現実に

音夢は終始、納得出来ないまま、時がすぎていった。



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