幕間 MBTI能力は、どうやって「戦争」になるのか

――これは能力バトルではなく、性格の殺し合いだ


この島に落とされた時、

神はこう言った。


「能力は、性格の延長だ」

それは、

最初は“便利な言葉”に聞こえた。


だが今なら分かる。

それは警告だった。


Ⅰ:MBTI能力の本質

――能力は「攻撃」ではなく「判断」だ


この島の能力は、

炎も雷も生まない。


代わりに生まれるのは、

判断の速さ

優先順位

正しさの定義

人を見る基準


つまり――

戦争に必要な要素だけが、

異常に強化されている。


誰かを殴る前に、

誰かを「切り捨てる理由」が先に生まれる。


Ⅱ:平時では「長所」だったもの


〈王〉タイプ

秩序を作る

ルールを決める

決断を先延ばしにしない


平時では、

リーダーに向いた能力だった。


だが戦争では違う。

ルール=命の価値

例外=処刑理由

決断=誰かの死

判断力は、刃物になる。


〈演者〉タイプ(消失済)

空気を読む

緊張を和らげる

意図的に場を乱す


平時では、

人間関係の潤滑油だった。


戦争では――

秩序の敵。

だから最初に消えた。


Ⅲ:能力が「役割」に変わる瞬間

処刑を境に、

能力は個性ではなくなった。

役割になった。


決める者

従う者

記録する者

疑う者

何もできない者


ここから先、

MBTIは「タイプ」ではない。

ポジションだ。


そして戦争とは、

ポジション同士の衝突だ。


Ⅳ:戦争向きの能力/向いていない能力


戦争向き

白黒を即断できる

感情を切り離せる

正しさを疑わない

→ 王派に集まりやすい


戦争に向いていない

空気を読む

共感する

全体を俯瞰する

→ 先に壊れるか、利用される


皮肉な話だが、

人間らしい能力ほど、戦争では弱い。


Ⅴ:設計者が見ている「次の段階」

〈設計者〉は理解している。

この戦争は、

能力で殴り合う段階では終わらない。


次に来るのは――

情報戦


正義の奪い合い

「誰が正しかったか」の書き換え


MBTI能力は、

ここで本領を発揮する。


Ⅵ:神の誤算

神は、

「最強のMBTI」を決めようとした。


だが実際に起きているのは、

こうだ。


最強のMBTIが、

 最も多くのMBTIを殺す構造。


これは競技ではない。

淘汰だ。


Ⅶ:この先、何が起きるか(示唆)


王は、より強い正義を必要とする


設計者は、正義を壊す準備をする


観測者は、記録が武器になる


共感者は、選択を迫られる


そしていずれ――

MBTI能力は、

「人を殺す力」ではなく

「人を死なせる理由」になる。


締め


この島で一番危険なのは、

能力ではない。


「自分は正しい」という確信だ。

それを、

MBTIは与えてしまう。

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