【放送事故】「君の支援魔法、卑猥だからクビ」と追放された俺、捨てられたSランク美女を『絶頂強化』したら、喘ぎ声が全世界に流出して伝説になりました。~いいぞもっとやれ~
第20話 【童貞救済】怨念まみれのオタク魔物たちに『VRハーレム幻覚』を見せたら、全員泣きながら成仏しました。……一部の「ガチ勢」を除いて
第20話 【童貞救済】怨念まみれのオタク魔物たちに『VRハーレム幻覚』を見せたら、全員泣きながら成仏しました。……一部の「ガチ勢」を除いて
『リア充……死ネ……! 爆発シロ……!』
ネビュラ本社ビル、2階層。 薄暗いオフィスフロアに、数百体の『ジェラシー・グール』たちの絶叫がこだまする。 彼らは床から生えた卑猥なぺ〇スの形をした肉塊を引っこ抜き武器にした。引っこ抜くと1メートルほどの長さの「肉棒」となったそれを片手に、怨嗟を吐きながら、俺たちに向かって殺到してきた。
「(あ…ぺ〇スみたいな肉塊を武器にするのか)」
俺にも一応「それ」はあるため、不思議な気持ちになったが、全く恐れはない。
「ひぃッ! き、気持ち悪いぃ!」
「こっち来ないで! 臭い! 無理!」
「なんか飛んできた!? チ〇カス!?!?」
「きちゃあぁぁぁぁ! 私、処女だから、ほんもの見たことないけど、こんなに長いの!?!?」
「オタクくんたち、まず制汗剤して!!!!」
5人のアイドルたちが悲鳴を上げて後ずさる。 無理もない。生理的嫌悪感の塊みたいな集団だ。
ミナとレナはあまりの光景にドン引きしている。だが、俺は一歩も引かない。
「落ち着け、みんな。……彼らは『飢えてる』だけだ」
俺は冷静に、先頭のグールの動きを見切った。 彼らが本当に求めているのは、俺の命じゃない。 人生で一度も得られなかった「女性との触れ合い」。そして、「自分だけを見てくれる」という承認欲求だ。
「帝は彼らを搾取し、ゴミのように捨てた。 だからこそ――俺たちが、最高の『ファンサービス』で送ってやる必要がある」
俺は杖を掲げ、背後の美女軍団に振り返った。
「全員、俺とパスを繋げ! そして……全力で『媚びろ』!」
「えっ!? こ、こいつらにですか!?」
「そうだ! お前たちの色気(フェロモン)を、俺の魔法で100倍に増幅して、奴らの脳内に直接叩き込む!」
名付けて、【広域幻覚・ハーレム体験】。 俺の支援魔法で、敵一人一人に「自分だけのヒロイン」があてがわれているような超・没入型幻覚を見せる。いわば、死ぬ間際の走馬灯を、強制的に「ハーレムエンド」に書き換える荒業だ。
「い、嫌ですけど……ユウト様の命令なら……!」
「わかったわ! やってやるわよ!」
「……仕事なら、プロとしてやります!」
アイドルたちが覚悟を決める。
「レナ、ミナ、お前らもだ!」
「え!? 私たちも!?!?」
「私たちはユウトさんだけのものがいいです!!」
「すまん、一人でも多いほうがいい!!」
俺は全魔力を解放し、彼女たちの「媚態」をスキャンした。
「――スキル発動! 【精神汚染・極彩色の夢(ドリーム・エクスプロージョン)】ッ!!」
カッッッ!!!!
オフィスフロア全体が、桃色の霧に包まれる。 その瞬間、襲いかかっていたグールたちの動きがピタリと止まった。
『……ア? ……アレ?』
彼らの視界には、今、信じられない光景が広がっているはずだ。 薄汚いオフィスが、煌びやかなステージや、二人きりの教室、あるいは甘いベッドルームに変わり……。 そして、目の前には憧れのアイドルやSランク美女が、自分だけのために微笑んでいる。
「あ……♡ キミのこと、ずっと見てたんだよ……?」
「ねえ……もっと近くに来て? 優しくしてあげる……♡」
「いつも応援ありがとう……♡ 今日は、二人っきりだね……」
現実のヒロインたちが、俺の魔力に合わせて艶めかしいセリフを囁く。 それが増幅され、数百人のオタクたちの耳元で「直撃(ASMR)」する。 ただの幻覚じゃない。俺の【感覚共有】の応用で、擬似的な「体温」や「吐息」までもが再現されている。
『メ、メグタン……? オレノコト……シッテタノ……?』
『キ…キミモ…ガマンシテタノ!? オモイッキリダクネ♡ フガッ』
『ウソダ……コンナ……ビジョガ……オレナンカニ……』
「嘘じゃないわ。……ほら、触って?」
メグが空中に向かって手を伸ばす演技をする。 すると、グールたちの目の前に投影された幻影も、優しく彼らの頬に触れた。
『ア……アァ……! アッタカイ……!』
『イイ匂イ……! コレガ……オンナノコ……!』
『ママ……ママァァァ……』
『ゴメン…モウデチャッタ』
『フ…ハハァぁァぁァぁァぁァぁァぁァぁァぁァぁァぁァぁァぁァぁァぁァン♡』
彼らの充血した目から、どす黒い涙が溢れ出す。 それは怨念の浄化だ。 誰にも愛されず、誰にも触れられずに死んでいった魂が、俺の作り出した「完璧な虚構」によって満たされていく。
男は出してしまえば、「賢者」になることも俺は知っているしな。ユウトはニヤりと笑った。
『シアワセダ……』
『モウ……死ンデモイイ……(※死んでます)』
『アリガトウ……アリガトウ……』
『ヤッパリ…オレノ…ヨメダッタンダネ…メグ♡』
『ゴメン…ニカイメマデ…スコシキュウケイシテイイ…』
『ゴックン!?!? シテクレタノ!?!?』
グールたちの身体が、光の粒子となって崩れ始めた。 怨嗟の叫びは消え、代わりに聞こえてくるのは、感謝と成仏の言葉だけ。
◇◇◇
「ば、バカな……ッ! バカなバカなバカなァァッ!!」
一方、最上階の社長室。 帝は、モニターの前で頭を抱えて絶叫していた。
画面の中で、彼が「最強の防壁」と信じていた「嫉妬」と「怨念」の塊が、次々と幸せそうな顔をして昇天していく。
「ふざけるな! 貴様らのリア充への憎しみはその程度だったのか!? なぜ……なぜ、たかが『女の幻影』ごときに絆されているんだァァァ!!」
女優、グラドル、レースクイーンなどなどのセフレが7人いる帝に理解できたはずもなかった。彼にとって、弱者とは「奪われるだけの存在」であり、彼らの原動力は「奪う者への憎悪」しかないと決めつけていた。だが、ユウトは彼らに「与えた」のだ。 たとえ幻覚でも、彼らが一番欲しかった「愛」を。「愛を与えられた」彼らは、それが一度でも与えられたら…………
……「意外とチョロい」ということを。
「私の論理が……『エロい幻覚』ごときに敗北するなど、あってたまるかぁぁ!!」
ガシャーン!!
帝は怒りのあまり、横綱から「六本木No.1キャバ嬢をアテンドしたお礼に」ともらった金の盃を、壁に投げつけた。
◇◇◇
2階層、オフィスフロア。 ドローンの配信画面では、コメント欄が涙と笑いで爆発していた。
『うおおおおおお! なんだこの神魔法!?』
『幸せそうな顔だ……よかったなおまいら』
『全オタクが泣いた』
『帝はこいつらをゴミ扱いしたけど、ユウト君は「お客様」として扱ったんだな……』
『これが救済か……深いな(賢者タイム)』
『VRハーレムとか天才かよ。俺なら全財産スパチャするわ』
『同志たちよ、安らかに眠れ……』
視聴者たちは、かつて自分たちと同じ「弱者」だったグールたちに感情移入し、涙し、そしてユウトの粋な計らいに熱狂していた。
「……ふぅ。これが、俺の『マシマシ・濃いめ』だ」
俺は杖を下ろした。 数百体いた魔物は、光の粒子となって消え去った。 床に残ったのは、サイリウムのように光る魔石だけ。
「す、すごい……。あんなに凶暴だったのが、みんなニコニコして消えちゃった……」
「ユウト様……貴方って人は、本当に……」
「オタクくんたち、幸せそうでよかった」
「お空の上でもオタ活してね」
ヒロインたちが、畏敬の念を込めて俺を見る。 俺は肩をすくめた。
「彼らも被害者だからな。……せめて最後くらい、いい夢を見せてやりたかっただけさ」
これで2階層はクリアだ。
「行くぞ。帝の野郎に引導を――」
俺が歩き出そうとした、その時だった。
ズズズッ……。 ゴボォ……ッ。
背後から、異様な音が響いた。 光となって消滅したはずのグールたちの跡地。 そこに、決して消えない「黒い泥」のようなものが、数カ所残っていた。
「……ん? 成仏しきれてないのか?」
俺が振り返ると、その泥はゆっくりと盛り上がり、再び人の形を成していく。 だが、さっきまでのグールとは違う。 もっと濃く、もっと暗く、そして――明確な「殺意」だけを凝縮したような姿。
『……許サナイ……騙サレナイ……俺ノ……メグタンハ……ソンナ顔シナイ……解釈違イダ……ッ!!』
「な……ッ!?」
メグが息を呑む。 幻覚魔法は完璧だったはずだ。なのに、彼らはそれを「拒絶」した。 なぜだ? 最高に都合のいい夢を見せたはずなのに。
『ユウト……九条ユウトォォ……ッ!! テメェガ……テメェガ触ルナ……ッ!! 処女厨ナメンナァァァァァァァッ!!!!!』
残った数体のグールが、融合し、巨大化していく。
こいつらは――「ガチ勢」だ。
愛が深すぎるあまり、歪みに歪んで、「俺(ユウト)がヒロインに干渉している事実」そのものが許せない、特級の厄介オタクたち。
俺が与えた「ハーレムの夢」すらも、「NTR(寝取られ)だ!」と認識して弾き返すほどの、純度100%の嫉妬と妄執。
「……マジかよ。エロで救えないレベルの『闇』がいやがったとはな」
俺は冷や汗を流しながら、構え直した。 どうやら、オタクは一筋縄ではいかないらしい。
~~~~~~~~~~
大半は成仏しましたが……「処女厨」の厄介オタク魔物が残ってしまいました!
(ある意味、帝よりも手強いかもしれません……)
#21は1月11日19:20に公開です!
この厄介な怨念をどう断ち切るのか?
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