【放送事故】「君の支援魔法、卑猥だからクビ」と追放された俺、捨てられたSランク美女を『絶頂強化』したら、喘ぎ声が全世界に流出して伝説になりました。~いいぞもっとやれ~
第2話 【配信事故】Sランク美女に「副作用強め」のバフをかけたら、喘ぎ声が全世界に流出しました
第2話 【配信事故】Sランク美女に「副作用強め」のバフをかけたら、喘ぎ声が全世界に流出しました
「おい、そこのSランク! 死にたくなきゃ俺の『支援』を受け入れろ!」
俺は雨を切り裂いて走り、ミノタウロスとレナの間に滑り込んだ。 巨大な斧が振り上げられている。猶予はない。
レナが虚ろな目で俺を見る。
「……支援? 一般人が……逃げて、死ぬわよ……」
「死ぬのはお前だろ。……いいから、歯ァ食いしばれ!」
俺は彼女の背中に手を回し、抱きかかえるように密着した。 濡れたドレス越しに伝わる体温と、柔らかい感触。だが、今の彼女は魔力枯渇(ガス欠)でガタガタと震えている。 普通のヒールやバフじゃ間に合わない。 やるなら、最大出力だ。
「警告するぞ。俺のバフは……ちょっと『効きすぎる』」 「え……?」
俺は彼女の耳元で囁き、自身の全魔力を練り上げた。 それを、背中に触れた掌から、彼女の心臓(魔力核)へ直接叩き込む!
「――スキル発動! 【極限強化・全能力(オール・ブースト)】ォォォッ!!」
ドクンッ!!
俺の手のひらから、膨大な金色の魔力がレナの体内に奔流となって流れ込む。 それは枯れた大地に水を流すような優しいものではない。強制的にエンジンの回転数を限界突破させ、脳内リミッターを焼き切る、劇薬のようなドーピングだ。
「あ……ッ!? んぁぁぁぁぁっ!!!♡」
レナが仰け反り、夜の公園に艶めかしい絶叫を響かせた。 全身の血管が浮き上がり、蒼白だった肌が一瞬で桜色に染まる。 力の奔流と共に、脳髄を直撃する強烈な快楽物質(エンドルフィン)。
あまりの衝撃に、彼女のクールな瞳がトロンと溶け、口端からツツッ……と銀の糸が垂れる。
「あひぃッ♡ なに、これ……熱い! 中が、熱いぃぃぃ! すごいの、入ってきてるぅぅぅ!」
「暴れるな! 今、お前のステータスを50倍にしてるんだ! 意識を保て!」
「んおぉぉぉ♡ むりぃ! 頭おかしくなるぅ! もっと! もっとちょうだいぃぃ!」
……客観的に見れば、完全に事案である。 雨に濡れた公園で、男が美女を後ろから抱きしめ、美女が快感に打ち震えて腰をくねらせている。 だが、その効果は絶大だった。
「い、くぅぅ……! 力が……あふれるぅぅ!」
レナがガバッと顔を上げた。 その手には、折れかけた細剣(レイピア)。だが、今の彼女にはそれで十分だった。
「ブモォォォォ!?」
ミノタウロスが斧を振り下ろす。 だが、遅い。止まって見える。
「シャラァッ!!」
ヒュンッ。
ただの一振り。 それだけで、迫りくるミノタウロスの巨体が、音もなく上下にズレた。 遅れてやってくる衝撃波が、木々をなぎ倒し、雨雲さえも切り裂いて月を覗かせる。 レベル80のボスが、一撃で消滅した。
「……はぁ、はぁ……♡ やっ、ちゃった……」
レナがへたり込み、熱っぽい瞳で俺を見上げてくる。 肩で息をするたびに、破れたドレスから豊満な胸元が揺れる。その顔は、戦士のそれではなく、完全に「雌」の顔になっていた。
「……ねえ、君。……まだ、身体が熱いの」
「え?」
「……責任、とってくれるわよね? ……もっと、ちょうだい?」
レナが俺のパーカーの裾を掴み、潤んだ瞳で懇願してくる。 勘弁してくれ。俺も魔力が空っ欠だ。 俺が苦笑して、地面に座り込んだ――その時だ。
ピロリン♪ ピロリン♪ ピロリン♪
頭上でホバリングしていたドローンから、聞いたことのない爆音が連続して鳴り響いた。
「……ん? なんだ、壊れたか?」
俺は酔いの覚めない頭で、配信用のタブレットを覗き込んだ。 そこには、バグとしか思えない数字が表示されていた。
【同接:125,482人】 【ランキング:エンタメ総合 急上昇1位】
そして、滝のように流れるコメント欄。
『なんだ今の!? ミノタウロスが消し飛んだぞ!?』
『いやそれより今の声! エロすぎんだろwww』
『放送事故キタコレwww』
『氷の女帝がアヘ顔ダブルピースしてたぞ……』
『今のバフ何!? ドーピングにも程があるだろ』
『てか、この支援師って「ジャスティス・ブレイブ」をクビになった奴じゃね?』
さらに、画面を埋め尽くす極彩色のスーパーチャット(投げ銭)。
¥10,000、¥50,000、¥10,000……。
総額はすでに数百万を超えている。
「……は?」
俺が呆然としていると、画面の向こう――SNSのトレンドワードには
『#放送事故』『#謎の支援師』『#レナの喘ぎ声』が並び始めていた。
そしてもちろん、俺を追放した『ジャスティス・ブレイブ』の連中も、真っ青な顔でこの画面を見ていたに違いない。
「……やべ。切り忘れてた」
これが、後に『伝説の支援師』と呼ばれ、数多のSランク美女を(色んな意味で)昇天させることになる俺の、最初の配信事故だった。
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