第3話 投影

 彼女居ない歴50年の僕が教える大学に、昔、憧れていたあの人の娘さんが入学してきた。


 良く似た面差し。

 あの人が愛情深く育てたであろうその子には、あの人が余すことなく投影されている。


 僕の中のあの頃の僕がざわめく。

 

 僕にも、あの頃の僕が投影されたのか、少し、若返った気がする。

 

 ー完ー


勿論、邪な想いを抱くことは無い。

教授として接するだけ。

ただ……。

内なるあの頃の残滓がほんの少し沸き立つだけ。


*****


明日のお題は『サイファー』デス^^

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