第5話 フードコート⑤

しかし、詳しい話を聞く前に目が覚めてしまったのです。

その後、再び眠ると、同じ場所に戻って来ました。

そこは先程までと同じ光景が広がっているのですが、どこか違和感を覚えるような気がしました。

辺りを見回すとやはり見覚えがある景色ではあるのですが、全体的に色褪せているというか古めかしい感じがするというか、とにかく異様な感じがしたのです。

更に言えば空気が重く感じられ息苦しさを感じますし、身体全体が何かに包まれているような閉塞感もあるんです。

まるでこの空間に閉じ込めれてしまっているような感じでした。


それでも何とか状況を把握しようと試みましたが、結局何も掴めないまま時間だけが過ぎていったのです。

そんな状態が続いたある日のことでした。

突然、目の前に一人の女性が現れたのです。

それはあの少女でありました。

彼女は以前より大人びた姿で微笑んでいますし、とても美しく成長していたんですけれど、何故か以前のような可愛さを失ってしまっている気がしました。

けれども、そこで目が覚めてしまい、結局正体は分からずじまいだったのです。

それ以来、何度も夢を見るようになり、その度に少女が登場するようになりました。


そして、ある時、とうとう真実を知ることになりました。

それは、彼女こそがこの世界を創造した女神様であり、私はその魂の欠片を持った人間なのだと告げられました。

最初は信じられませんでしたし、到底受け入れることはできませんでしたが、次第に現実として認識するようになっていったのです。

そして、ようやく納得することができたのでした。

その後、私は今まで以上に積極的に活動を行い、功績を積み上げていきました。


その甲斐あって、ついには最高位である名誉顧問兼会長という地位にまで上り詰めることができたのです。

ここまで来るには多くの困難がありましたが、その度に仲間の力を借りて乗り越えてきたのです。

それらの出来事を振り返るたびに、嬉しさと共に寂しさも感じるようになりました。

なぜなら、その過程で大切なものを失ったからなのです。

しかし、後悔はしていませんし、むしろ誇りに思っている部分もあります。


そのおかげで今の私があるわけですから。

だからこそ、これからも精進していかなければなりませんし、組織のために尽力していかなければならないと考えているのです。

そうすることが、私の使命なのです。

その後も精力的に活動を続けているうちに、私はある噂を耳にするようになったのです。

それは、美食探究委員会の幹部である男性が失踪したという話でした。


正直なところ、あまり信用できない情報だと思っていたのですが、実際に会ってみることにしました。

場所は王都にあるレストランの一室で待ち合わせをしていました。

扉を開けると、そこには一人の男性が座っていました。

年齢は二十代前半くらいでしょうか?

若いながらも落ち着いた雰囲気を持っていましたし、鋭い眼光をしておりました。


私は少し警戒しながらも、挨拶をしてから名乗りを上げました。

そうすると、向こうも丁寧に自己紹介をしてくれたのです。

彼の名前はアレン・クロフォードといい、美食探究委員会に所属しているとのことでした。

アレンさんは私と同様に組織に貢献しており、非常に優秀な人物なのだそうです。

今回、会うことになったのは偶然にもお互いの境遇が似ていたため、交流を深めたいという理由からでした。


確かに共通点が多いと感じましたし、話も弾みましたので有意義な時間を過ごすことができました。

そして、別れ際に、連絡先を交換することになったのです。

これで、いつでも連絡を取り合うことができるようになりましたし、嬉しい気持ちでいっぱいになりました。

帰宅した後、私は早速メッセージを送ってみることにしたのです。

そうすると、すぐに返信があり、そこには感謝の言葉が綴られていました。


とても丁寧な文章であり、好感が持てる内容でしたし、好印象を持ちました。

その後、何度かやり取りをするうちに、私達はかなり打ち解けていったのです。

お互いの趣味嗜好について語り合ったり、悩み事を相談したりしましたし、まるで恋人同士のような関係性になっていきました。

ある日、彼から提案があり、一緒に食事をしないかと言われたので快諾しました。

待ち合わせ場所に行くと、既に彼は到着していて待っていたのです。


早速、席に着くとメニュー表を開いて、何を食べるか選び始めたのです。

私は悩んだ末にステーキセットを選択しました。

一方、彼はパスタを選ぶことにしたみたいです。

しばらくすると、注文した料理が運ばれてきたので、早速いただくことにしたのです。

最初は黙々と食べ進めていたのですが、次第に会話が始まりました。


そして、話題は次第に恋愛へと移っていったのです。

私は今まで誰とも付き合ったことがありませんでしたし、男性経験もありませんでしたから、その手の話は苦手としていたのです。

そのため、どう答えていいか分からずに困っていたのですが、そんな私の様子を見かねたのか、彼の方から切り出してきたのです。

その内容というのは、

「もしよかったら付き合ってくれませんか?」

というストレートなものでした。


私は唐突すぎて驚いてしまいましたし、戸惑いも隠せませんでした。


「美食探究委員会ですし、最高位なのでお付き合い出来ません」


私は即答しました。

そうすると彼は、がっかりした様子で肩を落としていたのです。

その様子を見て罪悪感を感じたのですが、こればかりは仕方がないことなのです。

私は、美食探究委員会を束ねる存在であり、組織のために尽くさなければなりませんから。

その後、食事を終えた私たちは店を出て解散することになりました。


帰り道、私は一人考え事をしていたのです。

それは、先程の告白に対する返事についてです。

正直なところ、私は彼のことをあまりよく知らないので断ろうと思っていたのですが、いざ本人を目の前にすると断りづらくなってしまったのでした。

それに、彼はとても良い人でしたし、一緒にいて楽しかったんです。

だからでしょうか、もう少し彼と付き合ってみてもいいかなという気持ちになってしまったのです。


しかし、すぐに我に返りました。

(何を考えているんだ! 私は美食探究委員会の一員なんだぞ! そんな浮ついた気持ちじゃダメだ! しっかりしろ私!)

そう自分に言い聞かせながら、家路につくことにしたのです。

それから数日後のこと、再び彼から連絡がありましたので会うことになったのですが、待ち合わせ場所に行くと既に彼は待っていました。


そこで、彼から話があると言われたので耳を傾けることにしたのです。

その内容というのが、結婚を前提に付き合ってほしいというものでした。

私はそれを聞いて驚いてしまいましたが、同時に嬉しくもあったのです。

何故なら、私も彼のことが好きになっていたからなんです。

だから、こうして告白してくれたことがとても嬉しかったんです。


しかし、すぐに返事をしてしまうと彼に悪いと思い、一晩考えることにしたのです。

そして翌日、私は改めて自分の気持ちを伝えることにしたのでした。

その結果として彼と付き合うことになったのですが、それと同時に美食探究委員会の活動も続けることにしました。

というのも、彼は私と同じ志を持つ同志であり、共に歩んでいくパートナーでもあるからです。

そのため、彼のことを支えつつ組織のために尽力することが使命だと考えています。


そして今日もまた、私たちは美食探究委員会の一員として活動していくのです。

私は美食探究委員会のメンバーとして日夜活動を行っています。

今日はとあるレストランに来ています。

店内は高級感溢れる雰囲気で満たされており、とても居心地の良い空間となっていますし料理の味も格別でした。

特にメインディッシュのステーキは柔らかく、ジューシーな肉汁が溢れ出てきて絶品でした。


もちろん、他の料理も最高級の食材を使用しており、どれもこれも美味しかったです。

そんな素敵な時間を過ごした後、帰宅することにしたのですが、帰り道で気になる張り紙を見つけたのです。

それは、新作グルメの試食会の募集要項でした。

これは行くしかないと思い、早速応募してみることにしたのでした。

そして、無事当選することが出来たのです。


当日、会場に向かうと既に多くの人が集まっており、期待に胸を膨らませていたのです。

やがて時間になると、司会者の挨拶が始まりました。

今回のテーマは和食ということで、日本料理を中心に様々な種類の料理が提供されるようです。

まずは前菜として出されたのが刺身盛り合わせでした。

どれも新鮮で美味しそうな食材ばかりでしたが、中でも特に気に入ったのがサーモンのカルパッチョでした。


トマトやレタスと一緒に盛り付けられており、彩り豊かな見た目も食欲をそそりますし、

オリーブオイルと塩だけで味付けされたシンプルな味わいが素材本来の旨味を引き立ててくれています。

そして、次の料理として運ばれてきたのは、天ぷらでした。

海老やキスなどの魚介類だけでなく、茄子や蓮根といった野菜も揚げられており、バリエーション豊富なメニューとなっています。

どの食材もサクサクとした食感が心地よく、衣との相性も抜群でした。


続いて登場したのは、椀物でした。

中には鯛の出汁が効いた上品な味の澄まし汁が入っており、口当たりが良く上品な味わいでとても美味しかったのです。

そして最後にデザートとして用意されていたのは、抹茶を使ったムースケーキでした。

甘さ控えめで濃厚な風味があり、口の中で溶けていくような不思議な感覚を楽しむことができました。

こうして全てのコース料理を堪能した後、会場を後にすることにしました。


帰り道、私はあることを考えていたのです。

それは、今後の活動についてです。

現在、美食探究委員会は順調に拡大を続けており、多くの人々が集まってきています。

しかし、同時に問題点も多く存在しているのも事実なのです。

例えば、一部のメンバーによる不祥事などが挙げられます。


このような問題を解決するためには、まず根本的な原因を取り除く必要があると考えています。

そのためには、組織の改革が必要不可欠となってきます。

しかし、それは容易なことではありませんし、反発も強いでしょう。

それでも私は諦めずに挑戦し続けていこうと思っています。

なぜなら、それが私の使命だからです。

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