第4話 フードコート④
その後、私は名誉顧問として王都中のフードコートおよび飲食店を調査し、優良店リストを作成し、国民に広く普及させることになりました。
そして、それによって利益を得た店舗から様々な特典を受けられるようにもなったため、市民の生活にも大きな影響を与えることとなりました。
また同時に、フードコートという存在が世に浸透したことで大勢の人々を集客することとなり、社会に貢献することとなったのでした。
その結果として景気が向上し税収も増加することになりましたので王国は豊かになりつつあり、国民の生活水準も底上げされることとなりましたのです。
今では街中どこでもフードコートを見ることができますし、私たち貴族や富豪と呼ばれる人々でも気軽に食事をすることができるようになっているのです。
そんな状況を踏まえた上で私は思うわけです。
やはり美食探究委員会とは素晴らしい組織であると改めて実感した次第なのです。
そして、その功績は計り知れないものがあると思いますし、これからもより一層頑張っていかなければならないと考えています。
それが彼女への恩返しになると信じて……。
そうして、私は名誉顧問として新しいフードコートを開拓し続けていきます。
開拓し続けているとそこへ覆面の女性が現れ、声をかけてくれた。
「そろそろ一度、正式な場でお話をしたいのですが、お時間はありますか?」
と言われるのだけれど、私は拒むことができなかったのです。
結局、流されるように連れられていくと着いた場所はパーティー会場だったんです。
煌びやかな衣装を纏った紳士淑女の皆さまがいらっしゃいますし、豪華絢爛な料理やデザートが並べられています。
まさに、この世の楽園か天国のような景色に圧倒されて言葉が出なかったほどです。
(すごい……。これが本当の貴族の世界なんだわ……)
感動してボーッとしていると、声をかけられて我に返ったのでした。
「どうぞこちらへいらしてください」
言われるままについて行くと、大きな扉の前にたどり着いたのです。
そこに佇んでいたのは白髪の老人でした。
その瞳は鋭く、威厳のある雰囲気を漂わせております。
(この人は誰なのだろう?)
そう思いつつも黙って付いていくと、やがて一つの部屋の前に立ち止まったのです。
扉を開くとそこには広々とした空間が広がっており、中央には長いテーブルが置かれ、その奥の椅子には女性が座っていたのでした。
その服装はドレスではなく、軍服のようなものを着ていて、凛々しい顔立ちの持ち主でした。
銀色の髪を靡かせながら優雅に立ち上がると、ゆっくりとこちらに歩み寄ってきたのです。
そして、目の前まで来ると、丁寧にお辞儀をして名乗りました。
彼女の名前は、マリア・フォン・イシュタリカ。
美食探究委員会の創設者であり、初代総統とのことでした。
また、彼女は私のことを事前に調べておいたらしいのです。
そのおかげで、お互いについてよく知ることができましたし、非常に有意義な時間を過ごすことができました。
その後、色々なお話を聞かせていただいたのですが、最後にこう言われたのでした。
「貴女がフードコートに関わるようになってから、世界は大きく変わりつつあるのです。その変革は必然的に訪れる運命であり、我々にとっては吉報となりうるでしょう」
私はその言葉の意味を理解できずに困惑してしまいましたが、彼女は微笑みながらこう言いました。
「いずれわかります。それまで精一杯頑張ってください」
その後、私は解散することになりました。
帰り道、色々と考えた末に一つの結論に至ったのです。
やはり私は何かの使命を持っているのだと確信することができたのです。
それは、美食探究委員会のメンバーとして組織に貢献することであり、そのために私は生まれてきたのではないかと思うようになりました。
なので、これからは積極的に活動していこうと心に決めたのです。
それから、私は精力的に活動を行っていきました。
時には危険な目に遭うこともありましたが、彼女が支えてくれましたし、そのおかげで乗り越えることができました。
そして、ついにその時が来たのです。
ある日のこと、私は王宮に召喚されました。
謁見の間に入ると、そこには国王陛下と王妃殿下が鎮座されておりました。
その隣には宰相閣下や大臣たち、騎士団長などの重臣が控えており、非常に緊張感のある空間となっていました。
さらに、正面には巨大な玉座があり、そこに腰掛けておられる方がおられました。
その御方は、この国で最も権力を持つ存在、つまり皇帝陛下です。
私にとって初めて対面する機会でありましたが、その風格は圧倒的なものがありましたし、とても神々しく見えました。
やがて、私に対しても挨拶をするよう促されたため、膝をつき頭を垂れました。
そうすると、静かな声音で語りかけてきたのです。
その声は威厳に満ち溢れており、まるで雷鳴のように轟いていました。
私は畏怖を感じながらも、しっかりと返答することができたと思うのですが、内心では不安でいっぱいになっていたのでした。
その後、様々な質問を受けましたが、全て滞りなく答えることができたと思います。
最後に、陛下から直々に褒美として金貨千枚を賜ったので、感謝の意を伝えるとともに深々とお辞儀をした後、退出することになったのですが、その際に不思議な出来事が起こったのです。
それは、陛下が微笑みかけてくださったことでした。
その笑顔は慈愛に満ちたものであり、見ているだけで心が浄化されるような気分になったのです。
私はその時の表情が忘れられず、帰り道でもずっと考え込んでいました。
もしかしたら、あれは単なる幻覚だったのではないかと疑うくらい不思議な体験だったので、今でも鮮明に覚えているのです。
そんな思い出に浸っていると、ふとあることに気づいたのです。
それは、私はもう既に美食探究委員会の一員となっているということでした。
この事実を受け入れた時、何か大きな変化が訪れる予感がしていたのです。
そして、その予感は見事に的中することになりました。
その日の夜、私は夢を見ました。
その内容はとても奇妙なものであり、内容を説明するのは困難なのですが、とにかく印象深いものであったことは確かです。
そこで出会った少女と会話をするのですが、彼女は何やら重大な秘密を抱えている様子でした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます