魔法少女メイド学校のりるる

みけねこ

第1話メイド学校のりるる

春の青い空のもと


「お帰りなさいませご主人様‼」


と言う大変に元気な女の子たちの声がそこに響き渡って来ました。


その青空の下には赤いレンガ作りの私たちの世界で言う、イタリア形式のヨーロピアン調の赤レンそこにはガ作りの建物が幾つも建ち並び、空を仰ぐ横に長い三角錐形の広い屋根の上にはそこに敷き詰められたオレンジ色の瓦が四方へと灘らかに流れ落ちて広がって行き、その屋根の端々にはまるで猫の耳を思わせる形の換気と採光を兼ねた出窓が着いておりました。

それと同じ形をした建物が幾つも、そう、まるでパズルでも組み立てた様にコの字になってUの字になって組み合わさっていたり、又は離れたりしながら、さらには

学園の校舎や宿舎がまるでひとつの小さな都市の様に建ち並び、そこへ広い校庭を含めた広い敷地が広がってり、その存在感を圧倒的にまで示している存在。

来てくれたり

それこそが、通称で言う所のメイド学校、又は、お姫様学校と揶揄的され俗称されている、


セントフラワー学園の全貌だったのです。


そして、今、その教室から開け放たれた窓の外へ向かって


「行ってらっしゃいませ!ご主人様!」


お腹に力を入れた元気な声で一斉に発声していたのがそこに通う生徒たちで

その生徒たちは今は基礎で有る学習の内の発声練習をしている所から、この春に入学して来たばかりの新入生。詰まりは3年制の学年の内のセントフラワー学園の1年生たちの声で


その発声練習をしていた1年生の生徒たちの中に、りるる と言う一人の女の子の姿が有りました。


その女の子 りるる は


[リルルール•アンソワー]


と言う本当の名前を持っていて


[りるる]


と言う呼び名はあだ名[ニックネーム]に限りなく近い言わば通り名でありました。


そして、りるる はその本当の名前で有る[リルルール]で呼ばれる事に非常に苦手な意識が有って、余り本名で呼ばれる事が好きではありませんでした。


だから りるる は


このセントフラワー学園の有る国


フランソワーズにやって来た時に最初に出会い、そして偶然にもこのメイド学校のクラスメイトとなった二人のお友達、みなな と シナモン には


 リルルール 


 では無く


その通り名である りるる と呼んで欲しいとお願いをし、二人も快くそれを受け入れて


リルルール では無く りるる の事は りるる と呼んでいました。


そう、ここはお后候補をまずはメイドとして育てる学校。


通称メイド学校


そのメイド学校でいま りるる は立派なメイドになる事を夢見てガンバっている姿が確かに有りました。


それともに


いま


りるる


たちの物語は


開演を告げるブザー共に

その幕を開け

静かに動きを取り始め新しい歴史の糸をまた再び紡ぎ始めていたのでした。


*****************************************************


そして……ここはその りるる の居る世界とは別な空間に有る別な場所


そこは広大な緑の広がる草原


その草原の真ん中にはクマの縫いぐるみを胸に抱きながら一人立ち尽くす


小さな女の子の姿がありました。


その女の子はまるで童話の 不思議の国のアリス に良く似た衣装を身に纏って着ていました。


その女の子は広がる草原の向こう側

そう

まるで見えない筈の

りるる

の事を見ている様でも有りました。


つづく






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