第48話
朝。村はゆっくりと目覚めていた。
煙突から煙が立ち上った。鍛冶師たちはすでにハンマーを叩いていた――均等に、リズミカルに。子供たちが家々の間を追いかけ合い、はしゃいでいた。
破途、滝、海翔は村の端に立っていた。肩にリュックサック。出発の準備ができていた。
翔は離れたところに立っていた。道を見て、それから家々を。手をポケットに。
「さあ、行くか?」破途はリュックサックの紐を直した。
翔は黙っていた。足で石を蹴った。
雀が家から出てきた。手に籠。微笑んでいた。
「もう行くの?」
「ああ」破途は頷いた。「すべてありがとう」
雀は視線を落とした。
「もしかして…あと数日いてくれない?」小さな声。「面白い場所をたくさん見せるわ。ここは美しいの。本当に」
翔は彼女を見た。それから友人たちを。
滝はため息をついた。
「雀、ありがとう。でも俺たちは行かなきゃ。やることがある」
沈黙。長い。
翔は拳を握りしめた。地面を見ていた。
「俺は…」くぐもった声。「俺はここにもう少しいる」
全員が彼を見つめた。
「何?」海翔はまばたきした。
「この辺りを見たい」翔は視線を上げなかった。「後で追いつく」
間。
破途と滝が顔を見合わせた。雀を見た――彼女は微笑んでいた、頬がピンク色。
滝は鼻を鳴らした。
「なんてこった」
海翔が笑った。
「辺りね。もちろん。辺り」
翔はさらに赤くなった。
「黙れ!」
破途は彼の肩を叩いた。
「わかった。ただ長く遅れるなよ。俺たちは黒門にいる」
翔は頷いた。
「ありがとう」
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破途、滝、海翔は村の出口に向かった。雀と翔が残った。
破途は振り返った。雀を見た。
「ところで」慎重な声。「あの洞窟…だいたいどこにある?」
雀はまばたきした。微笑みが消えた。
「洞窟?」眉をひそめた。「なぜ?」
「ただ見てみたい」破途は肩をすくめた。「興味がある」
「父は行かないように言っていた」雀は首を横に振った。「そこは危険よ」
「ただ見るだけだ。君自身が言っただろ――オーラが圧迫するって。そうなら、入ることもできない」
雀は迷っていた。彼を見て、それから横を。
「父は禁じていた…」
「もしかして、全部作り話かも」声が小さくなった。「もしかして、あのとき気のせいだったかも」
静寂。
それからため息をついた。
「わかった。街への道順を教えるわ。途中で洞窟が見える」しゃがんで、棒で地面に描いた。「ここが小道。これに沿って行くと、洞窟が左にある。それからもう一日半下に――森の端。そこに小屋がある。老夫婦――おばあさんとおじいさんが住んでる。私はそこで蜂蜜を買うの」
雀は立ち上がった。
「気をつけて。森に兵士がうろついているかもしれないけど、老人たちには手を出さない――彼らは端にいて、奥じゃないから」
破途は頷いた。
「わかった。ありがとう」
雀は真剣に彼を見た。
「行かないで。本当に。父が無理に禁じたわけじゃないの」
「俺たちは慎重だ」破途は微笑んだ。「約束する」
雀は納得していないようだった。しかし頷いた。
「幸運を」
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森の狭い小道。
破途が先頭を歩いていた。滝と海翔が後ろに。
「本当に何かあると思うか?」海翔は周囲を見回していた。
「わからない」破途は肩をすくめた。「でも確かめる価値はある」
滝は黙っていた。足元を見ていた。
「何かおかしい」
突然――圧力。物理的ではない。まるで空気が濃くなったかのよう。
破途は止まった。前に手を伸ばした――まるで見えない壁にぶつかったかのよう。
「感じるか?」
滝は頷いた。緊張した顔。
「ああ。不快だ」
海翔は身震いした。
「背筋に鳥肌が」
さらに数歩。
洞窟。
開いた穴ではない。入口は横から、斜めに。石が部分的に開口部を塞いでいた。まるで誰かが入口を隠そうとしたかのよう。
「これだ」破途は止まった。
静寂。風だけが葉をざわめかせていた。
海翔は一歩下がった。
「やめた方がいいんじゃないか?」
滝の手のひらが地面に。目を閉じた。
土の技術。地面に触れているすべての者を感じた。数十メートルの範囲内で。
「誰もいない」目を開けた。「感じない」
破途は眉をひそめた。目を閉じた。集中した。
火の属性。熱を感じた。生きている熱。
そこに。奥深くに。
「誰かいる」静かな声。
滝は立ち上がった。
「俺が地面を通して感じないなら、彼は発見されたくないんだ」
海翔は唾を飲み込んだ。
「ここから行こう。どこに入るかわからないところに突っ込む必要はない」
破途は彼を見た。冷笑した。
「また怖いのか?」
「お前は怖くないのか?!」
滝はため息をついた。
「お前がそんなに勇敢なら、堂々とそこに行けばいい」
破途は笑った。
「でも、もし本当にそこで…」
「入りたい」
滝と海翔が彼を見つめた。
「何?!」
「ただ見るだけ」破途は彼らに向き直った。「行け。追いつく」
「ふざけるな!」滝は彼の腕を掴んだ。「兵士がうろついているかもしれない。急いで行こう」
破途は解放しようとした。
「入るだけだ。見て出る」
「破途、やめろ!」滝の声が厳しくなった。「行こう」
破途は止まった。友人たちを見た。
「約束する。ただ見て出る」声が小さくなった。「もし何かあっても、何かあったとしてもすぐに出る。深くは行かない」
滝と海翔が顔を見合わせた。間。
「じゃあ俺たちも一緒だ」海翔が一歩前に出た。
「いや」破途は首を横に振った。「大丈夫だ」
「じゃあせめてここで待つ」滝は腕を組んだ。
「そしたら確実に兵士に出くわす」破途は冷笑した。「とても怪しい――森の真ん中の洞窟の近くに二人の若者が立っている。何のためか気になるだろ?」
間。
「あの小屋に行った方がいい。そこで会おう」破途は滝の肩を叩いた。「約束する、道で追いつく。お前たちは遠くまで行けない」
滝は拳を握りしめた。長く破途を見つめた。
「頑固なバカ」
息を吐いた。
「わかった。でも俺たちは行かない。ここで待つ」
破途は反論しようと口を開けた。
「いや」海翔が遮った。「一人にはしない。待つ」
破途は彼らを見た。微笑んだ。
「ありがとう」
振り返った。洞窟に向かった。
滝と海翔は残った。入口の石に座った。
「遅れるなよ」滝がささやいた。
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森の端。軍隊。
一万二千の兵士。テントが何百メートルも広がっていた。
堅次が地図の前に立っていた。烈が隣に。
「指揮を取れ、烈」堅次の声は冷静。
烈は頷いた。指揮官たちに向き直った。
「散開! 森の掃討を開始する!」
兵士たちが動いた。集団で。異なる方向に。
堅次は地図を見ていた。棒が指の間で回転していた。
「どこかに姿を現しさえすれば…」静かな声。「それで十分だ。重要なのは――彼らがどこにいるか理解すること」
烈は頷いた。
「承知しました」
兵士たちが森に消えた。
堅次は木々を見た。
「もうすぐ…」
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破途は入口で止まった。
中は暗闇。冷たく、濃密。
指を鳴らした。指先に火が燃え上がった。小さいが、明るい。
「翔との訓練は無駄じゃなかった」冷笑した。
光が洞窟を照らした。
中に踏み入れた。
匂いと湿気がすぐに襲った。
顔をしかめた。
「ここで唯一怖いのは、服に匂いが残るかもしれないことだ」
声が壁から反響した。
隅に――何かが座っていた。壁に寄りかかって。
破途は凍りついた。背筋に冷たいものが走った。
死体。朽ちた。服はぼろ布に変わっていた。皮膚――骨に張り付いた羊皮紙。近くに――鎌。古く、錆びている。刃は曇り、黒い斑点に覆われていた。空洞の目が破途を見ていた。顎がわずかに開いている、まるで叫びで凍りついたかのよう。
体に触れないように慎重に、より深く進んだ。
壁は不規則で、湿っている。指の火が跳ねる影を投げかけた。
落ち着いて長く歩いた。
闇が濃くなった。火がますます少なく照らした。
「この洞窟はどれだけ深いんだ?」
さらに数歩。
行き止まり。
破途は止まった。壁を見た。
「これで終わり?」くぐもった声。「これだけのために神経を使ったのか?」
壁に触れた。冷たく、湿っている。表面に手を滑らせた。
「隠し扉かも?」
石を押した。叩いた。何もない。
息を吐いた。
「わかった。戻ろう」
振り返った。後ろに歩いた。
歩いて、再び行き止まりにぶつかった。
破途は凍りついた。
「待て」声が小さくなった。「曲がり角を間違えたかも?」
後ろを見た。それから前を。
「でも正しく歩いたはずなのに…」
戻った。速く。
再び行き止まり。
「何だ…」心臓が速く打ち始めた。
振り返った。走った。
行き止まり。
また。
またも。
また。
「こんなはずはない!」虚空に叫んだ。
声が反響。静寂。
呼吸が速くなった。
「もう面白くない!!」声が裂けた。「ああああ!!!」
静寂。
突然――ざわめき。
破途は急いで振り返った。指の火がより明るく燃え上がった。
誰もいない。
右を見た。左。後ろ。
誰もいない。
「男なら、男らしく戦いに出てこい!」
再びざわめき。近く。
破途は風の属性を発動した。渦が彼の周りで渦巻いた。火が風と融合した――炎の竜巻。
空っぽ。
稲妻。体全体に衝撃。閃光が洞窟を照らした。
誰もいない。
「どこだ?!」
指に火を保った。周囲を見回した。炎を増やした――より多くの光。
しかし火が小さくなった。
「何だ?」声が震えた。
火が小さくなっていった。暗くなった。
「何がおかしい?! 魔力を使いすぎた?! いや、そんなはずはない!」
火が消えた。
闇。完全な。
破途は再び火を試した。機能しない。
他の属性。何も機能しない。
呼吸が速くなった。手が震えた。
「魔法が機能しない…」
喉が締まった。息を吸えなかった。空気がまるで胸に詰まったかのよう。
背中に冷や汗。シャツが肌に張り付いた。
脚が綿のよう。かろうじて支えていた。
心臓が激しく打った。耳に。大きく。耳をつんざくように。
手が激しく震えて、拳を握れなかった。
吐き気が喉に迫った。
「息ができない…できない…」
緊張した。体全体が打撃に備えている。どこから待つべきか?
静寂。
それから――呼吸。左肩で。
急いで振り返った。
呼吸が右肩に。
また振り返った。
声。ゆっくりと。落ち着いて。
「ついに…私たちは…会った」
破途は凍りついた。
「俺を知っているのか?」
笑い声。静かで、長い。
「私は…お前を…知っている」
あまりに静かで、自分の心臓の鼓動が聞こえた。呼吸――まるで止められない暴れ馬のよう。
「どうでもいい!」声が裂けた。「戦う気なら、戦おう!」
静寂。一秒。二秒。三秒。
「お前は…私と…対等?」
大きな笑い声。洞窟中に。反響。
鳥肌が体を走った。破途はそれを示さないようにした。
「面白い…粘土の…塊」
この間ずっと口調はゆっくり、落ち着いている。異質。
「俺は粘土じゃない!」破途は拳を握りしめた。「俺は人間だ!」
笑い声。静か。
「面白い…粘土」
「俺の名前は破途だ!」声が震えた。「お前の名前を聞きたい?!」
間。
「急いで…狂うな」
破途は唾を飲み込んだ。声は震えたが、続けた。
「どうでもいい。俺はここに力を得るために来た。ここで手に入れられると聞いたんだが?」
笑い声。より大きく。
「どこで…それを…聞いた?」間。「ということは…これは…武夫か?」
破途はまばたきした。
「そんな奴を知っているのか?!」
笑い声がさらに大きく。
「彼が…お前を…送った?」声が嘲笑的になった。「嘘をつくな…粘土」
壁への鈍い打撃。石が砕け、落ちた。
破途は身震いした。
「彼は心を読んでいる…」
「何も嘘をついてない、ただ考えただけだ!」素早く言った。「彼は送らなかった! 逆に、止めた!」
静寂。
「良い…粘土」
破途は息を吐いた。
「彼は…どうだ?」再び声。「武夫は…満足か?」
大きな笑い声。
破途は眉をひそめた。
「何のことだ?」
「重要…ではない」声がより均等になった。
「俺はここに…」
「失った…ものを…取り戻す?」
破途は凍りついた。
異質な声が続いた。ゆっくりと。圧迫的に。
「彼女は…美しかった」
心臓が締め付けられた。母の姿。彼女の微笑み。温かい手。
「俺の頭から出ていけ!」
「夜に…どう…咳をしていたか…覚えているか?」
破途は凍りついた。はい。覚えている。湿った、喘ぐような咳。毎晩。
「どう…寝ている…ふりをしたか…覚えているか?」
喉が締まった。彼は聞いていた。毎回。しかし助けられなかった。薬を買う金がなかった。
「彼女の…手を…覚えているか?」声が小さくなった。「冷たく…震えていた…」
破途の手が拳に握りしめられた。はい。彼女の手を握っていた。温めようとした。効果がなかった。
「どう…泣いていたか…覚えているか?」
心臓が刺された。見た。一度。ドアの隙間から。彼女は座って、両手で顔を覆っていた。肩が震えていた。
沈黙。静寂が圧迫した。
「彼女は…より良い…人生を…望んでいた」間。「お前は…あのとき…与えなかった」
歯が痛いほど食いしばられた。
「彼女は…苦しんでいた」声はゆっくりと、圧迫的に。「見るのは…どうだった?」
破途は黙っていた。拳が震えた。
「救う…力が…ないのは…どうだった?」
声が裂けた。
「黙れ…」
「今…正したい?」
静寂。長い。重い。
破途は静かに。顔に歯をむき出しにして。声が震えた。
「ああ…」
笑い声。長い。
「素晴らしい」
間。
「失った…ものを…取り戻す?」ゆっくりとした声。
破途は忍との会話を思い出した。死んだ息子。戻ってきた者ではない。
「失ったものを取り戻せるのか?」慎重な声。
「支払いに…同意するか?」
「支払い?」
「すべて…には…代償がある」
破途は拳を握りしめた。
「誰が支払い方法を選ぶ?」
笑い声。大きい。
「私が…選ぶ」
「失ったものを取り戻す代償は?」
笑い声。軽い。
「等価…交換」
破途は眉をひそめた。
「つまり、誰かを取り戻したいなら、何かを失う。等価の何かを?」
「絶望的ではない…粘土」――声が冷笑した。
破途は歯を食いしばった。
「支払いはどれくらい早く行われる? 誰が決める?」
笑い声がさらに大きく。
「これも…私だ」間。「一日…一週間…一年…必ず」
破途は思い出した。忍。彼の娘。
「同じ人物になるとは限らない…」
思考が続いた。
「もし彼女を取り戻せないなら…そこに戻る方法は? あるいは『あのとき』に?」
「取り戻したい…のか?」声。
「いや」
間。
「それも…可能だ」
破途は身震いした。
「彼はまだ頭の中にいる!」
「代償は…より高い…粘土」
「いくら?」
「一万」
静寂。
破途は息ができなかった。
「一万…の魂?」
「そうだ」
「それは…」声が裂けた。「それは人間の命だ! 一つだけでもそれ自体価値がある! それが一万?! 俺がそれをすると思うのか?!」
笑い声。軽い。
「私は…説得しない」間。「武夫のような…者で…いっぱいだ」
破途は怒っていた。
「武夫の代償は――妻と故郷?」
「ほぼ…」
「ほぼ?!」声がより大きく。「『ほぼ』とはどういう意味だ?!」
静寂。
「『ほぼ』とはどういう意味だ?!」
笑い声。静か。
「今…重要なのは…お前」
破途は激しく呼吸していた。
「一万の魂…」くぐもった声。「俺はそれをしない!」
「私の…仕事は…提案すること」
静寂。
破途は考えた。思考が混乱した。
「支払いの質はどうなる?」声は震えたが、続けた。「お前に支払うために同じように価値を置く十人も見つけられない。一万についてはなおさら黙る」
間。長い。
破途は考えた。長く。
「一万…どうやって俺が…」
笑い声。大きい。
「敵は…いる…解決策?」
破途はまばたきした。
「敵?」
「お前の…命を…狙う者たち」間。「彼らを…受け入れる」
破途は凍りついた。
「俺を…殺したい者たち?」
思考が頭の中で渦巻いた。
「これは正当防衛みたいなものだろ?」
「でも…」声が小さくなった。「百人でさえどこで見つけられる。値段を下げろ」
轟音。壁への鈍い打撃。
「値切るのか…?!」
破途はこらえて、恐怖を示さなかった。
「どうやって、俺がそれをしたかどうかわかる?」
「重要なのは…契約」声がより落ち着いた。「他は…重要…ではない」
静寂。
破途は考えた。
「一万の敵」
「俺の命を狙う者たち」
「俺はただ身を守るだけだ」
「それは間違っているのか?」
間。
「でもこれは人間だ…生きている人間」
内側で何かが叫んでいた。良心が内側から引っ掻いた。
「いや…彼らは敵だ。彼ら自身がこの道を選んだ」
「彼らは俺を殺したい者たちだ。あるいは殺したくなる」
間。舌に苦味。
「彼女は…理解しただろうか?」
心臓が締め付けられた。
「彼女は承認しなかっただろう」
「でも俺は…俺はそう望む」
「たとえそれが正しくなくても…」
息を吐いた。ゆっくりと。
「俺はする」
沈黙。長い。
「俺の敵を支払いとして受け入れるなら…」静かだが、確固たる声。「わかった」
「一万」
破途は息を吐いた。
「ああ…一万の敵」
間。
「でも支払いの期限は?」慎重な声。「すぐにお前に支払えない」
「時間は…重要…ではない」声が小さくなった。「重要なのは…契約」
「それから? 支払った後は?」
「必要な…ものを…得る」
破途は眉をひそめた。
「力? そこに戻るための?」
「見る…だろう」
沈黙。
「曖昧だ…でも同意する」
「契約成立」
「契約…成立」
腕に鋭い痛み。
破途は下を見た。暗闇で見えなかったが、感じた。血が流れていた。
「契約の印」
静寂。
指の火が再び燃え上がった。自然に。
光。
前を見た。洞窟。空っぽ。
誰もいない。
息を吐いた。呼吸が震えた。
「俺は何をした…」
腕を見た。傷。細い線。黒い。
「入口のあの死体…彼も契約を結んだのか?」
再び背筋に冷たいものが走った。
*章の終わり*
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