第36話
終月宮殿の地下牢。
湿った石の壁。水滴がどこか上から落ちていた——ポタ、ポタ、ポタ——規則正しく、時計のように。唯一の松明が踊る影を投げていた。
終月が粗い木のベンチに座っていた。王が——自分の地下牢に。皮肉だ。
「ここの方が安全だ。誰も地下で私を探そうとは思わない」
雷志が空気から実体化した。雷の火花がまだ周りで踊っていた。
——陛下。
——話せ。
——堅地が断りました。——短く、遠回しなく。
終月がゆっくりと頭を上げた。目の中——冷たい激怒。
——何?
——彼には家族がいます。妻、子供。言いました——自分の戦争ではないと。
——自分の戦争ではない?!——王が飛び上がり、拳で壁を打った。拳の皮が剥け、血が流れた。——私の甥!戦争の流れを変えられた唯一の者!
沈黙。ただ水滴の音。
——つまり、堅地は私たちに死刑宣告を書いたのだ。——終月が壁に背を向けた。——自分の臆病さで。
「それとも知恵か?私たちのどちらが正しい?」
——堅地様へのすべての敬意を持って、——雷志が前に踏み出した、——私たちは対処できます。彼なしでも。彼らの主要魔法使いは……
——彼らの主要魔法使いは軍に匹敵する。——王が遮った。——しかし彼がまだ現れていない間……もしかしたらチャンスがあるかもしれない。
再び沈黙。それから終月が振り向いた。
——ところで、今日疾風が運ばれてきた。医務室に。何かで麻痺している、まだまともに話せない。
——彼に何が起きたのですか?
——それを突き止めろ。——王が座り直した。——誰がやったのか、どうやったのか。情報が必要だ。
——承知しました。
雷志が消えた。終月が薄暗闇に残された。
「堅地……お前は家族を選んだ。そして私は自分のを失った」
-----
南部の地。冬の森。
雪が足元でカリカリと音を立てた。いや——ブーツの下で。走る。絶望的な、パニックの走り。
五人の兵士。残ったのは五人。
——速く!——軍曹が振り返った。——止まるな!
背後に——死体。焼け焦げ、手足がもぎ取られた。一人は頭なしで松の木のそばに横たわっていた。もう一人——真っ二つに引き裂かれ、腸が雪に飛び出し、すでに凍っていた。
*ドン!*
左からの爆発。木が木っ端みじんに砕け散った。
*ドン!ドン!*
連続爆発。木片が走る者たちに届き、背中に突き刺さった。
熊カモノハシが横を駆け抜けた。それからウサギジカの群れ。リスが枝から枝へ、普段より速く跳んでいた。
兵士たちが分かれた。三人が左、二人が右。
「もしかしたら誰かが生き延びるかもしれない」
若い新兵——まだ十八——が根につまずいた。雪に顔から倒れた。
——立て!——軍曹が彼を起こそうとした。
遅すぎた。
マントの人影がそばに現れた。男?顔がフードに隠されている。
——お願いします!——新兵が手を上げた。——母がいます!妹が!お願いします!
*ドン!*
沈黙。
軍曹がさらに走った。涙が頬を伝い、凍った。
*ヒュー!*
何かが横から打った。軍曹が横に飛び、木に衝突した。
枝——腕ほど太い——が胸を貫通した。血が噴き出し、熱く、寒さの中で湯気を立てた。
呼吸が速まった。一回、二回、三回……速すぎる。肺が対処できなかった。
雪の上の足音。人影がそばにしゃがんだ。
——結末を避けられると望むのか?——男の粗い声。——まず痛みとは何かを理解しろ。それから話そう。
脚に熱気。いや——熱気ではない。火だ!
皮膚が黒くなり、水ぶくれができた。筋肉が痙攣した。痛みが上がっていった——膝、太もも。
叫びたかったが、空気が足りなかった。口が無音で開いた。目が飛び出し、首の静脈が膨れた。
指が雪を掴み、ギシギシと音を立てるまで握りしめた。
「お願いだ……終わらせて……終わらせてくれ!」
体が力を失った。目がガラスのようになった。
男が身をかがめ、頬を叩いた。
——もう終わりか?
立ち上がった。手を上げた。
*爆発!*
体から残ったのは破片と雪の上の赤い染みだけだった。
——お前の友達が自分で俺を見つけるだろう、お前の最期を見て。——フードを下ろした。——彼らの主要魔法使いはどれほど強いのだろうか?
沈黙。ただカラスが鳴き、宴に集まっていた。
木々の後ろから兵士たちが出てきた。五人。終月の制服を着ていた。
——烈様。——年長者が頭を下げた。——残りは始末しました。誰も逃げませんでした。
男が振り返った。烈——悪魔級の火魔法使い。暗い髪、眉を横切る傷跡。
——散開しろ。——短く。——戦争はまだ終わっていない。
——はい!
兵士たちが森に消えた。烈が雪の上の赤い染みを見た。
——すぐに会おう。
-----
宮殿の医務室。
薬草とヨードの匂い。白いシーツ。狭い窓から太陽が。
疾風がベッドに横たわっていた。目が開き、すべての動きを追っていた。
——やあ!——雷志がバスケットを持って入ってきた。——果物を持ってきた。キュウリにしようかと思ったが、もっと良いものに値すると思った。
バスケットをサイドテーブルに置いた。リンゴ、梨、ブドウ。
——今の物価知ってる?天文学的だ!——隣の椅子に座った。——売り手が値切りを拒否した。完全に図々しくなった、誰と話しているか理解していない。
疾風が何か言おうとした。唇がかろうじて動いた。
——む-む……こ-子供……
——何?——雷志が近づいた。
——し-七人……く-クソガキども……
——子供?——雷志が瞬きした。——つまり君を……子供が?
疾風が頷いた。かろうじて見えたが、頷いた。
——七人のティーンエイジャーが君にこれをやった?——笑いが漏れた。——悪魔級の風魔法使いに?警備の第一人者に?
——さ-探せ……奴らを……——疾風が歯を食いしばって絞り出した。
——わかった、わかった。——雷志が彼の肩を叩いた。——休め。すぐに回復すると言われた。
立ち上がり、扉に向かった。
「うわ言だろう。何の子供だ?どこから?しかし覚えておく価値はある」
*爆発!*
壁が震えた。塵が天井から降った。
疾風がベッドで飛び上がった。目の中——ショック。
——何だ……——雷志が窓に振り向いた。
煙が宮殿から上がっていた。
「もう始まったのか?疾風が話していたあの子供たちか?」
——くそ!
雷志が雷の閃光の中に消えた。
-----
嵐戸。昼。
街が自分の生活を送っていた。
市場の広場で魚商人——赤い鼻の太った男——が叫んでいた:
——新鮮なカレイ!朝の漁獲!
隣で青いスカーフの女性が香辛料を売っていた。若いが、疲れている。三人の子供が足元で走り回っていた。
——南部の地からの胡椒!シナモン!安い!
肉屋で白いひげの老人が羊肉の塊を量っていた。手が震えていた——年齢。
——一ポンド銅貨三枚。戦争だ、わかるだろう……
居酒屋「銅の錨」でウェイトレスたちがテーブルの間を忙しく動いていた。微笑み、客と冗談を言った。平和の幻想を作っていた。
宮殿が街の上にそびえていた。白い石、尖った塔。終月の紋章の旗が風にはためいていた。
*爆発!*
宮殿の東の壁が砕け散った。石が何百メートルも飛んだ。塵が柱となって上がった。
穴の中——王の居室。豪華な家具が散乱している。タペストリーが燃えている。
部屋の真ん中——老人。白髪、質素な服。
彼の足元に——山本。王の顧問。顔が血だらけ、鼻が折れている。
——やめてください!お願いします!——山本が後ずさった。——私は自分から連絡しようとしていました!すべて話すつもりでした!
震える手で巻物を取り出した。
——ここに位置があります!私たちの兵士の!悪魔級魔法使いの!すべてです!
忍——それは彼だった——が指を振った。
空気の刃。山本の手首が飛んだ。巻物が血の中に落ちた。
——あああああ!
山本が切り株を掴んだ。血が噴水のように噴き出した。
——王はどこだ?——忍の声が冷静。
手を上げた。空気が山本の肺から出始めた。ゆっくりと、苦しみながら。
——ど-どこか……街に……——かすれ声。——思った……城が……最初の場所……来るだろうと……
——賢い。——忍が冷笑した。——賢すぎる。
拳を握った。山本が力を失った。死んだ目が天井を見つめた。
扉が開け放たれた。四人の衛兵。
——止まれ!——最初が剣を持って突進した。
手の振り。空気の刃が彼をバラバラに切り裂いた。血、内臓。
二人目が凍りついた。三人目が後退した。
——に-逃げ……
遅すぎた。もう一振り。また死体。
最後の者が膝をついた。
——助けて……
——他の者に伝えろ。——忍が穴に向かって歩いた。——私が来たと。
衛兵が必死に頷き、這って逃げた。
忍が破壊された壁の端に立っていた。下に——街。
「弟子たちがどこかそこにいる。そして王も。つまり街には触れられない。しかし彼らはそれを知らない」
微笑んだ。
——まず注目を集めよう。それから見てみよう。
*章の終わり*
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます