第15話
図書館は死と古い紙の匂いがした。
二人の守衛が奥の隅の書架の後ろに横たわっていた。丁寧に——首が折られ、血はほとんどない。五番目が、離れた場所から見ると眠っているように見えるよう配置していた。一人の頭がもう一人の肩に乗っていた。死んでいることを知らなければ、心温まる光景だった。
「歴史の街」——五番目が背表紙に指を滑らせた。埃が舞い上がり、窓からの月光の中で渦を巻いた。——「何でもかんでも保管している、焼くべきものまで」
巻物また巻物。「東方戦争年代記」——違う。「大家の家系図」——ゴミ。「マナ強化技法」——百年は古い。
禁書セクションの棚。鎖と錠——子供だましの防御。五番目が二本指で錠を壊した。
最初の巻物が目を引いた:「世界の礎を揺るがした戦いについて」。開いた。
*「満月の夜、大地そのものが震えた時、悪魔級を超える魔法使いが弟子と戦った。空が裂け、雷が音もなく落ちた。夜の闇が真昼のように明るくなった。目撃者は言う、師匠は泣きながら戦っていたと……」*
——泣いてない、——五番目が微笑んだ。——あれは雨だ。激しい雨。まあ、あの日は確かに……面白かった。
脇に置いた。次の巻物。もう一つ。十番目。二十番目。
そして、これだ。
「敵を弱体化させるための本質の分離について」。
古びた羊皮紙を開く手がわずかに震えた。
*「最後の手段の呪文、対象を無力化するために使用される。対象の魂を三つの構成要素に分離する:*
*第一——記憶の魂。すべての記憶、技能、知識を保持する。マナを失う。慈悲と憐れみを失う。計算された暴力に傾くが、知的能力は完全に保持する。*
*第二——感情の魂。過去を覚えていない。マナを失う。強化された共感、慈悲の能力を持つ。他者の痛みを自分のものとして感じる。*
*第三——純粋なマナ。意識、意志、目的のないすべての魔力。精霊的エネルギーとして存在する。」*
扉のきしむ音。
五番目が一瞬で書架の後ろに消えた。巻物——袖の中へ。
——どこだ、あのクソ眼鏡は?——老いた守衛が入ってきて、暗闇で手を探った。——婆さんとの待ち合わせに行くんだ、やっと口説いたのに!眼鏡なしで男と婆を区別できないんじゃ意味がないだろ?
廊下からの光が床に落ちた。五番目が壁に身を寄せ、観察した。
老人が机を探り、燭台を倒した。
——ああ!——ポケットを叩いた。——俺は何て愚かな老いぼれだ!ポケットに入ってた!肝心なのは、名前を忘れないことだ……ところで、彼女の名前は?マルタ?マリア?クソ……
扉が閉まった。足音が遠ざかった。
五番目が巻物に戻った。
*「再統合には以下が必要:
1. 記憶の魂と感情の魂の融合への自発的同意
1. 彼らが統合された後、第三の部分(マナ)が自動的に結合する、独自の意志を持たないため」*
——自発的同意……——五番目が考えた。——強化された共感を持つ感情の魂。おそらく今頃どこかで、踏み潰されたアリ一匹にまで泣いているだろう。
最後まで読んだ。仕組みは明確。計画が形成され始めた。
「感情の魂が他者の痛みを感じるなら……世界全体の痛みを見せたら?あらゆる場所での戦争。あらゆる通りでの血。あらゆる家での裏切り」
笑みがゆっくりと顔に広がった。
「久志(ひさし)は帝国を手に入れる。私はあらゆる場所での戦争を手に入れる。そして泣き虫の魂は……失望する理由を得る……そして一度きりの苦しみを終わらせる」
巻物を巻き、服の中に隠した。他のものはもう意味がなかった。
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「酔った猪」が騒がしかった。「銅の猪」の火事の後、ここには二倍の人が詰め込まれていた。
統合チームが隅の長テーブルに座っていた。兄弟たちはすでに三皿を空にし、自来也様が思案げにエール入りのジョッキを回していた。
——さて、——老人が深雪(みゆき)を見た。——あの騎士たち。お前の知り合いか?
深雪が緊張した。
——私は……
——そして朝、市場でお前は誰かから隠れていた、——零司(れいじ)が付け加えた。——騎士たちからだろ。
全員の視線が彼女に向けられた。深雪がため息をついた。
——私の家族が送ったんです。正確には、私の……元婚約者の家族が。
——婚約者?——鉄也(てつや)が口笛を吹いた。——美人さん、お前結婚してんのか?
——いいえ!結婚式の前に逃げたんです。
——何から逃げたんだ?——画狂(がきょう)が食事から顔を上げた。——旦那は金持ちか?
——金持ちです。そして老人。六十歳で、すでに三人の妻が墓の中。——深雪が拳を握りしめた。——父は私を商取引契約と引き換えに売ったんです。商品のように。
——商品のように。——深雪が視線を落とした。間が少し長すぎた。——父は言いました……これは家族にとって有利な取引だと。
——畜生め、——焔(ほむら)が吐き捨てた。
——彼は……みんなのために最善を尽くしていると思っていたんです。——奇妙なイントネーション。——婚約者は金持ちで、影響力がある。三人の妻がすでに……すでに亡くなっています。
——私は……——言いかけて黙った。——ただもうそこにいられなかった。
——片付けようか?——鉄也が指の骨を鳴らした。——その老いぼれがどこにいるか言ってくれれば……
——彼女にはもう守護者がいる!——剣心(けんしん)が自信を持って言い、剣に手を置いた。
兄弟たちが顔を見合わせた。素繰(そくり)がニヤリと笑った:
——守護者?彼女を屋台の下に隠れさせた?
——そうだ!——鉄也が笑った。——素晴らしい守護だ——袋の間を膝で這い回る!
——黙れ!——剣心が赤くなった。
——わかったわかった、——画狂が手を上げた。——場所が取られてるとは知らなかった。俺たちは今や一つのチームだろ。
——あの騎士たちは危険か?——自来也様が尋ねた。
——勇(いさむ)と勇翔(ゆうと)?とても。彼らは私の……元婚約者の最高の戦士です。
——なぜ二人だけ?
——注目を集めないため。公式には私は探されていません——花嫁が逃げたことを認めるのは家族の恥です。
——なるほど、——自来也様が頷いた。——俺たちの近くにいろ。二人では八人に襲いかからない。
——特に三人が悪魔と戦ったんだぞ!——鉄也が付け加えた。
——そして負けた、——素繰が思い出させた。
——細かいことだ!
——新しい友に!——鉄也がジョッキを上げた。
——俺たちはまだ友じゃない、——零司がぶっきらぼうに言ったが、唇が笑みに震えた。
——牢獄から俺たちを引っ張り出した後で?少なくとも不幸の兄弟だ!——鉄也が答えた。
——牢獄の兄弟、——素繰が訂正した。
全員が笑った。零司も堪えられなかった。
「奇妙だ」——彼が思った。——「二十年以上孤独で、突然……離れたくない」
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夜が砂漠に降りた。砂が冷え、昼の熱を星に返していた。
人影が街に向かって歩いていた。急がず、ゆっくりと。一歩ごとに静かな鈴の音。左手首に——同じ小さな銀の鈴が、擦り切れた赤い糸で結ばれていた。音は大きくないが、砂漠の静寂の中ではっきり聞こえた。二番目がその鈴に触れた。外してはいけないというぼんやりした感覚だけ。麦わら帽子が顔を隠し、刀が腰で揺れていた。
奇妙なこと——夜風が起こす砂の渦が、歩く者を避けていた。まるで見えない球体が砂粒を横に押しのけているかのように。
右手首に、手が振れた時、刺青が光った。桜。二枚の花びら。
前方に明かりが見えてきた。街のものではない——野営地のもの。帝国の兵士たちが壁の外に陣取っていた、魔法がまだ機能する場所に。賢い。街の中では彼らは無力だっただろう。
焚き火。歩哨。テントで眠る者たち。
人影が丘の上で止まり、下を見つめた。何百もの火。何千もの兵士。
ゆっくりと帽子を取った。
顔は普通で、忘れられるもの。そんな顔は何千もある。しかし頭上に……
純粋な火の球体が空中に物質化した。拳ほどの大きさだが、その熱で足元の砂がガラスに変わった。炎は踊らなかった——ただそこにあった。穏やかに。致命的に。
彼の印。
人影が眠る街を見た。兵士の野営地を。星を。
——始めよう。
二番目が前進した。頭上の球体が道を照らした。
——おい!見ろ!——歩哨が叫んだ。——頭が燃えてる奴だ!
——マッチのつもりか?——別の者が笑った。
笑いが途切れた。
二番目の背中から尾が生えた。炎の、腕ほどの太さだが、毒蛇のように動いた。最初の兵士の胸を貫いた。二番目の頭を貫通した。三番目の脚に巻きついた——肉が骨まで蒸発し、それから尾が頭に上がった。
——攻撃だ!土の魔法使い!
石が地面から上がり、円錐形に尖った。何十もの石のドリルが二番目に向かって飛んだ。
見えない障壁に衝突した。塵と破片に変わった。
二番目は歩みを緩めることさえしなかった。
炎の尾が消えた。代わりに——火柱が悪魔の周りに立ち上った。どんどん高く上がり、まるで星に触れたいかのように。世界に自分の到来を告げるかのように。
そして……
五本の尾。巨大な、それぞれ幅が何十メートルもある。炎の形をした純粋なマナ。四本が横に、一本が後ろに。怪物的な花の花びらのように。
壁際の兵士たちは叫ぶ暇さえなかった。熱が神経が痛みの信号を伝える前に彼らを消し去った。瞬間的な蒸発。
尾が上がり、ゆっくりと街を上から包み始めた——下に降りることはできない、ルーンがマナを散らすだろう。しかしそれでも……
街の人々が目を覚ました。通りに飛び出した。空の炎の蛇を見た。
——軍が攻撃してきた!
——何人だ?!
これが一人だとは誰も信じられなかった。
ルーンが熱を抑えていたが、音——炎の轟音、空気の裂ける音——は華滝(はなたき)のあらゆる隅に届いた。
通りでパニック。
——ママ、あれ何?!——少女が母のスカートの裾にしがみついた。
——静かに、静かに……ルーンが守ってくれる……
しかし声が震えていた。全員がルーンについて知っていた。誰もこれほどのものに耐えられるか知らなかった。
噴水のそばの老人が膝から崩れ落ちた。——終わりだ……世界の終わりだ……
衛兵たちが走り回り、秩序を保とうとしていた。——家の中へ!全員家の中へ!これはただの……ただの……
しかしこれは何だったのか?誰も説明できなかった。
「酔った猪」で鉄也の手からジョッキが落ちた。——何だこれ……
自来也様がすでに窓際に立っていた。顔が青ざめていた。——攻撃してきた。
外から——悲鳴、子供の泣き声、祈り。難攻不落だと信じていた街が、久しぶりに恐怖を知った。
二番目が門の前に立っていた。五本の炎の尾が街の上で踊り、空の半分が見えなくなっていた。
*章の終わり*
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