一日目 朝 女子高生
「香ー!朝ご飯出来たから降りてらっしゃーい!」
階段下から母親の呼ぶ声が聞こえた。
杉本香は目を開け起き上がって目覚まし時計を見た。
「いつもより早いじゃん。」
自分で設定したアラームはまだ鳴っていなかった。
ベッドから降りて部屋を出た香は、寝ぼけ眼を擦りながら階段を降りた。
「おはよう。いつもより早いね。」
そう言いながら香は、椅子に座った。
目の前のテーブルには、トーストと目玉焼きが乗った皿が一つ置かれていた。
身支度が既に済んでいる母は鞄を持って急いでいる様子だった。
「おはよう。今日は朝から大事な会議があるから早めに来て欲しいって、部長に言われてね。お皿は流し台に置いといてくれて良いから。戸締りだけよろしくね。」
母親はそう告げると、足早に家を出て行った。
朝食を食べ終えた香は、いつもより早く家を出た。
いつも遅刻ギリギリに家を出ていたので、たまには余裕をもって高校に向かおうと思った。
駅に着いた香はいつもの電車に乗る為に一番線ホームに向かった。
「ガラガラじゃん。」
一番線ホームは常に人で溢れかえっている状態しか知らなかった香は内心少し驚いた。
黄色い線の内側、一列に人が並んでいた。
香は帽子を被った男性の後ろに並んだ。
しばらくすると、スマホの着信音が前から聞こえた。
「分かりました。」
電話に出た男性は何やら急いだ様子で列を離れてホームから出て行ってしまった。
香は空いたスペースを埋めるように前に進んでホームに入ってくる電車を待った。
群衆犯罪 @1019-R
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