一日目 朝の駅

一番線のホームのどの場所で待てばスムーズに電車の乗り降りが出来るか?

どこから乗り込めば空いている席を確保しやすいか。

山崎は知っていた。

「どこから乗っても一緒だろ。」

そう思う人がほとんどだろう。

山崎自身も最初はそう思っていた。

だが、ここ最近同じ場所に立っていた方が楽だということに気づいた。

空いてる席がすぐに見つかった。

今日もそうするつもりだった。

「いつもの場所、先並ばれてるな。」

黄色い線の内側、一列に人が並んでいた。

いつもの場所には女子高生が並んでいた。

山崎はいつもの自分の特等席を先に取られたように感じて、内心少しガッカリした。

仕方なく女子高生の後ろに並んだ。

乗り込む場所は同じにしたかった。


しばらく電車を待っていると一番線のホームは目に見えて分かるように、人が多くなってきた。

いつもより混んできた。

左右に行き来は出来ず、後ろも詰まってきたので前との距離を縮めるしかなかった。

「いつもより混んでいるな。」

山崎はそう思いながら電車がホームに入ってくるのを待っていた。

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