一日目 朝

テレビを消した山崎は立ち上がりいつもと同じ時間に家を出た。


自分はロボットなんじゃないか。

駅まで徒歩で向かいながら山崎はそう思った。

毎日同じ時間に起きて、同じ朝食、同じ服装、同じ道を通って同じ駅に向かう。

向かう場所は決まっているから、一番線ホームに毎日立って電車を待っている。

ロボットでも卒なくこなせるルーティンを毎日過ごしている。

「つまらない生き方だな。」

いつしかの同窓会で大して仲良くもない、今では顔も忘れてしまった奴からそう言われた。

自分でもずっと昔から分かってる、当たり前の事実だ。

でも、今さら変えようとは思わない。

自分を変える為に色んなことをやった。

やって分かったのは、自分が金銭的に損をして変えるために挑戦した経験が何一つ自分の中に残っていない現実だった。


駅に着いた山崎は同じ切符を購入し、一番線ホームのいつもの場所で電車を待つはずだった。

しかし、ホームの様子はいつもと違っていた。

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