第4話 夜明け前の餅つき

人狼の夜が終わると、夜は再び形を変える。

庭に臼が据えられ、杵が用意される。


鬼が力を貸し、

宇宙人がリズムを取り、

子どもが笑う。


善之は欄干からそれを眺め、キセルを燻らせる。

煙は目線の高さで流れ、風に逆らわない。


思えばあの宇宙人グレイも昨日までは敵だった。

摩耶山の円盤で仲直りした後、うちに来ないか?

と誘ったら来てくれた。


猫又が足元に現れる。

ジュニアの面影を残したまま。


「帰らないのか」


問いかけると、猫又は尾を振る。

帰る場所は、もう一つ増えた。

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