第1話 白いヒーロー

20XX年4月上旬 神奈川県星空町・市街地


「これで店長から頼まれた物は全部だな・・・ん?」

「まってまってーっ!」


ブウウウン!!


高校二年生に進学した和輝は下宿先の喫茶店の店長に頼まれた買い物を終えて喫茶店に戻ろうとしたその時、ボールを追いかけた5歳くらいの女の子が赤信号の横断歩道を渡ってしまい、トラックが急ブレーキをかける女の子にぶつかろうとしたその時だった・・・


「セイントチェンジ」


フォン!!


「あ、あれ?」

「赤信号の時は横断歩道を渡っちゃダメだぞ」

「ごめんなさい」

「おーい、大丈夫か!?」

「この子も無事です」


パチパチパチパチ!!


「ありがとうお兄ちゃん!」

「フッ!」


フォン!!


荷物を道路の上に置いた和輝はライオンをモチーフにした白い仮面の戦士に変身してから女の子を助け出し、白い戦士は女の子に注意してから荷物を両手に持ち、空高くジャンプしてその場を後にした。


神奈川県星空町・喫茶店「リュミエール」


神奈川県星空町にある喫茶店「リュミエール」。リュミエールはフランス語で光を意味し、落ち着いた雰囲気と美味しいコーヒーと料理が人気となっている。買い物から帰ってきた和輝を黒髪の男性が出迎えた。


カランカラン♪


「和輝くんお帰り!」

「遅くなってすみません」

「それはいいけど、増田くんたちが来てるよ」

「ヤッホー和っち♪」

「白上くんこんにちは」

「明智さん、増田くん」


黒髪の男性の名は徳光拓郎(とくみつ・たくろう)。喫茶店リュミエールの店長である40歳の男性。穏やかで紳士的な好人物で、2年前に妻を病気で亡くした過去を持つ。


黒い長髪に眼鏡をかけた少年の名は増田太一(ますだ・たいち)。和輝の友人の高校二年生で、ヒーローやロボットが大好きなオタク少年で、セインブレイブになった和輝たちに協力している。


茶色いロングヘアーにスタイルの良い少女の名は明智由香(あけち・ゆか)。和輝の友人の高校二年生。明るい性格のギャルで、根はいい子。おばあちゃん子で、スポーツや裁縫が得意。


カランカラン♪


「失礼します」

「高杉さん、こんにちは」

「こんにちは」

「白上くん、この人は?」

「神奈川県警の刑事の高杉勇作さんだ」

「刑事さんなの?」

「ご注文をお伺いします」

「カレーライスとコーヒーを一つ」

「あたしたちの何か食べよ♪」

「そうだね」


リュミエールに入店した黒い長髪に整った顔立ちの青年の名は高杉勇作(たかすぎ・ゆうさく)。冷静沈着で堅い性格だが、市民を守ろうとする熱い正義感の持ち主で、和輝の良き兄貴分。射撃の名手で、拳銃やライフルの扱いに長けている。


和輝は高杉に挨拶してから席に案内し、高杉はカレーライスとコーヒー、明智と増田はミートスパゲティを注文して昼食を食べるのだった。


※1時間後


「客足も落ち着いたし、和輝くんは上がっていいよ」

「はい。お疲れ様です」

「ところで白上くん、記憶の方はどうなんだ?」

「星空町に来てから一年経つけど、まだ記憶は戻ってません」

「そうか・・・」

「和っちとあってもう一年になるんだね」

「ボクも力になりたいけど、手掛かりが一つでもあればいいんだけど・・・」


増田と明智、高杉が昼食を食べ終え、洗い物を食べ終えた和輝はアルバイトから上がると高杉は和輝の記憶が戻ったかと質問し、増田と明智も和輝が星空町に来て一年以上経っても記憶が戻らない事を話し合っていたその時だった・・・


『番組の途中ですが、ここで臨時ニュースをお伝えします。神奈川県星空町の市街地に謎のロボット集団が姿を現し、破壊活動をしているとの事です』

「ちょっと、何あれ!?」

「ヒーロー番組に出てくる悪の組織みたいだ」

「・・・ついに来たか」

「代金はここに置きます!」

「和ッち、刑事さん!?」

「ボクたちも行こう!」

「うん!・・・って、お金お金!」

「みんな、気を付けてね」


店内に置かれたテレビに流れた臨時ニュースで星空町の市街地に出現したロボット軍団が破壊活動をしている事を知った和輝は代金を支払った高杉と共にリュミエールを後にし、増田と明智も会計を済ませてから和輝たちを追いかけた。


神奈川県星空町・市街地


ドカアアン!!


「恐怖しろ人間共!キサマらの恐怖と絶望がカオスマスターの糧となるのだ!!」

『!!』


西洋騎士をモチーフにした黒いスーツに白い鎧の仮面の戦士「カオスナイト」がクモをモチーフにした黄色い怪人「カオスパイダー」、蝙蝠をモチーフにした紫色の怪人「カオスバット」と共に黒いロボット兵士「カオストルーパー」に指示する事でカオストルーパーは両手で構えたマシンガンから地面に向けて光弾を連射する事で街の人々が逃げ惑ったその時だった・・・


バシュ!バシュ!バシュウン!!


『!!』

「な、何っ!?」

「そこまでだ、カオスマスターの怪人たち」

「どうしてカオスマスターの事を知ってるんだ!?」

「和っち!?」

「その銃は一体・・・」

「高杉さん、二人を頼みます」

「分かった」

「キミは何者だ?」

「今からそれを教えてやる」


和輝が右手に持った白い光線銃からビームを連射して3体のカオストルーパーを撃ち抜いた事にカオスパイダーとカオスバットが驚く一方で和輝は高杉に明智と増田を守ってほしいと頼むとズボンのポケットから通信機型変身アイテムを取り出した。


『ライオン』

「セイントチェンジ」

『チェンジ・セインブレイブ』


ピイイン!!


「オレの名は、セインホワイト」


和輝は右手にもった通信機型変身アイテム「セインモバイル」にライオンと光の力を宿した白いメダル「ライオンメダル」を装填し、セインモバイルの赤いボタンを押してから正面にかざす事で和輝はライオンをモチーフにした白い仮面の戦士「セインホワイト」に変身した。


「和っちが白いヒーローに変身した!?」

「高杉さんは知ってたんですか!?」

「ああ、知っている」

「キミも光の勇者なら容赦はしない、カオスパイダー、カオスバット!」

『ハッ!』


和輝がセインホワイトに変身した事に明智と増田が驚く中でカオスナイトはカオスパイダーとカオスバットに指示を出すと同時にセインホワイトはカオスパイダーとカオスバットたちに向かって走り出した。


「セインマグナム!」

『!!』

『セインブレイド!」

『!!』


セインホワイトは右手に持った白い光線銃「セインマグナム」からビームを連射して3人のカオストルーパーを打ち抜いてから左手に持った白い刀剣「セインブレイド」ですれ違い様に3体のカオストルーパーを斬り倒した。


「スパイダーガン!」

「フン!ハッ!」

「ぐわあ!!!」

「バットサイズ!!」

「フン!ハッ!ハァッ!!」

「ぐああ!!」


カオスパイダーは両手に持った二丁拳銃「スパイダーガン」、セインホワイトはセインマグナムで激しい銃撃戦を繰り広げてからビームを連射してカオスパイダーにダメージを与えた直後にカオスバットは両手で構えた大鎌「バットサイズ」で斬りかかるも、セインホワイトはバットサイズを回避してからセインブレイドでカオスバットを連続で切り裂いた。


「いいぞー和っち!頑張れーっ!」

「でも、白上くんが強くても一人では危険だよ」

『!!』

「うわあああ!こっち来たあああ!!」

「くっ!」


バシュウン!!


『!!』

『えっ!?』


ズフォ!ズフォ!ズフォン!!


明智はセインホワイトを応援する一方で増田はセインホワイト一人で戦っている事を心配する中で複数のカオストルーパーが増田たちに襲い掛かり、高杉は懐から拳銃を取り出そうとしたその時、サメをモチーフにした青い仮面の戦士と牛をモチーフにした緑色の仮面の戦士がセインマグナムからビームを連射して6体のカオストルーパーを撃ち抜き、オオカミをモチーフにした赤い仮面の戦士とワシをモチーフにした桃色の仮面の戦士がセインブレイドで6体のカオストルーパーを斬り倒した。


「あの、大丈夫ですか?」

「ああ、ありがとう」

「ピンクと青は女の子みたいだね」

「キミがこの世界のセインブレイブだな」

「はい。そうです」

「遅くなってごめんね」

「拙者たちも助太刀するでござる」

「ああ。オレに力を貸してくれ」

「招致!」

「うん!」

「はい!」

「ああ!」

「まさか勇者が五人もいるとは・・・」

「白上くん、5人で名乗りを上げるんだ!」

「分かった」


青い戦士が高杉たちを心配する中で緑の戦士、桃色の戦士、赤い戦士はセインホワイトと合流し、セインホワイトたちは増田の提案で5人組のヒーローを彷彿とさせる名乗りを上げるのだった。


「セインホワイト!」

「セインレッド!」

「セインピンク!」

「セインブルー!」

「セイングリーン!」

「次元戦士」

『セインブレイブ!』


セインホワイトはセインマグナムとセインブレイド、オオカミをモチーフにした赤い仮面の戦士「セインレッド」とワシをモチーフにした桃色の仮面の戦士「セインピンク」はセインブレイド、サメをモチーフにした青い仮面の戦士「セインブルー」と牛をモチーフにした緑色の仮面の戦士「セイングリーン」はセインマグナムを構えながら順番に名乗りを上げ、最後にセインホワイトを中心に自分たちを世界を守る戦士「セインブレイブ」と名乗った。


「敵ながらカッコいいですね」

「敵を褒めるな!」

「みんな、行くぞ!」

『おうっ!』


カオスバットがセインブレイブをほめたことにカオスパイダーがツッコミを入れた直後にセインホワイトの号令でセインブレイブはカオスナイトたちに向かってそれぞれ走り出した。


「セインブレイド!!」

『!!』

「スパイダーガン!」

「フッ!ハッ!ハァッ!!」

「ぐはあ!!」


セインレッドは両手で構えたセインブレイドで6体のカオストルーパーを斬り倒してからカオスパイダーはセインレッドに向けてスパイダーガンから光弾を乱射するも、セインレッドは光弾を回避しながら刀身に炎を纏わせたセインブレイドでカオスパイダーを連続で切り裂いた。


「セインブレイド!!」

『!!』

「覚悟!」

「フッ!」


ギイン!ギン!ギイン!!


「フッ!ハッ!ハァッ!!」

「ぐああ!!」


セインピンクは素早い動きで逆手に持ったセインブレイドで6体のカオストルーパーをすれ違い様に斬り倒してから空高く飛翔し、マットサイズを構えたカオスバットと空中戦を繰り広げてからセインブレイドで連続で切り裂く事でカオスバットを地面に墜落させた。


「セインマグナム!」

『!!』

「フッ!ウォーター!」

『!!』


セインブルーは両手で構えたセインマグナムからビームを連射して3体のカオストルーパーを撃ち抜いてから左手で発生した魔法陣から水流を放つ事で6体のカオストルーパーを吹き飛ばした。


『!!』

「グランドウォール!」

『!?』

「セインマグナム!」

『!!』


カオストルーパーはマシンガンから光弾を連射する一方でセイングリーンは左手を地面に触れる事で出現した土の壁で光弾を防いでから両手で構えたセインマグナムから光弾を連射して6体のカオストルーパーを打ち抜いた。


「ナイトサーベル!!」

「フッ!ハッ!ハァッ!!」


ギイン!ギン!ギイン!!


「ハッ!」

「フッ!」


カオスナイトは右手に持った両刃のサーベル「ナイトサーベル」、セインホワイトはセインブレイドで激しい剣劇戦を繰り広げてからセインホワイトはセインマグナムからビームを連射するも、カオスナイトはナイトサーベルでビームを防いだ。


『うわあああ!!』

「大丈夫か!?」

「ブルー、グリーン、行くぞ!」

「うん!」

「分かった!」

『ファイナルチャージ』

『セイントブラスト!!』

『セイントブラスト』


バシュウン!!


『ぎゃあああ!!』


ドカアアン!!


カオスパイダーとカオスバットがカオスナイトの前で地面に倒れる一方でセインレッドたちはセインホワイトと合流し、セインホワイト、セインブルー、セイングリーンはセインマグナムにセイントメダルを装填する事で銃口に光、水、土のエネルギーが収束し、トリガーを引く事でセインマグナムから光、水、土のビームを同時に発射する事で命中したカオスパイダーとカオスバットは爆発した。


「中々やるな、セインブレイブ」

「次はお主の番でござる」

「いや。今日は私たちの負けだ。大人しく引かせてもらう」


フォン!!


カオスナイトはカオスパイダーとカオスバットを倒したセインブレイブに称賛の言葉を送ってから潔く負けを認め、アースワールドから撤退した。


「やったーっ!和っちたちが勝ったーっ!!」

「しかし、彼らは一体何者なんだ?」


ピイイン・・・


「改めて自己紹介しよう。自分は緑谷正義、セイングリーンです」

「拙者は赤石大和、セインレッドでござる!」

「私は桃井愛、セインピンク!」

「私は青辺恋、セインブルーです」

「オレは白神和輝、セインホワイト」


明智がセインブレイブの勝利を喜ぶ中で和輝たちは変身を解除する事でセイングリーンは黒髪の青年、セインレッドは侍の格好をした赤い長髪を後ろに纏めた少年、セインピンクは忍び装束を着た桃色のショートヘアーに胸の大きい少女、セインブルーは青いロングヘアーに胸の大きい少女に戻ってから順番に自己紹介をし、最後に和輝は自己紹介をするのだった。

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次元戦士セインブレイブ 悟の兄 @Huuatsu_Sat0ru

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