第48話 世界が選ぶ未来
歪曲地帯が
静まり、
地面に
草が
芽吹き始める。
世界が
回復している。
元勇者は
剣を下ろし、
その光景を
見つめた。
「……世界は、
誰かに
救われたい
わけじゃ
ないんですね」
次郎は
頷く。
「支えが
欲しいだけだ」
王も、
教会も、
勇者も。
必要だった。
だが、
依存は
違う。
次郎は
背を向ける。
自分の役目は
終わりつつある。
剣士として
できることは、
もう
多くない。
それでいい。
道は
次の世代が
歩く。
老剣士は
そのために、
地面を
ならしただけだ。
夕日が
世界を
染める。
次郎の
影は、
以前より
短い。
だが、
確かに
大地に
根を張っている。
剣を納め、
静かに
歩き出す。
世界は
今日も、
壊れずに
続いていく。
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