第34話 世界の歪み


王都の外れ、

古い石橋の下で、

次郎は足を止めた。


空気が

わずかに

淀んでいる。


鑑定を使う。


《空間歪曲反応

微弱

発生源:不明》


迷宮とは

違う。


だが、

確実に

世界が軋んでいる。


「……増えてきたな」


つぶやきは、

誰にも

聞かれない。


橋を渡った先の村は、

静かすぎた。


人はいる。

だが、

動きが鈍い。


鑑定。


《村人

精神疲労:極大》


魔物の影はない。


それでも、

世界が

削られている。


原因は、

迷宮だけでは

ない。


次郎は

剣の柄に

手を置いた。


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