第18話 剣士は前を見る
ダンジョン深層手前。
次郎は
足を止めていた。
空気が重い。
魔力が渦巻く。
鑑定が反応する。
《周辺魔物:高位反応》
「来たか」
身体強化を
一度だけ使う。
それで十分だ。
現れたのは、
大型の魔獣。
鋭い爪。
厚い皮膚。
次郎は
真正面に立たない。
一歩、
横へ。
魔獣の突進を
やり過ごし、
脚を斬る。
吠え声。
だが追撃はしない。
間合いを保ち、
呼吸を読む。
焦ったのは
魔獣の方だった。
隙が生まれる。
そこに、
剣を通す。
魔獣は倒れ、
霧となった。
次郎は
剣を拭い、
奥を見る。
さらに深い階層。
危険も、
強敵も待っている。
だが迷いはない。
勇者の道ではない。
剣士の道だ。
次郎は
静かに歩き出した。
伝説はまだ、
語られない。
だが確かに、
積み上がっていた。
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