第17話 王城に届く噂


王城ルヴァリス。


謁見の間で、

報告が行われていた。


「灰石の穴で、

異常な討伐速度」


「冒険者は一人。

高齢の剣士です」


召喚官が

顔を歪める。


「……まさか」


鑑定官が

資料を確認する。


「勇者召喚の失敗例。

秋山次郎」


場が静まった。


「レベル1のまま?」


「はい。

ですが能力値が

異常です」


王は

しばらく黙考し、

一言だけ告げた。


「監視せよ。

手出しはするな」


勇者ではない。

だが、

無視できない存在。


王城は

ようやく気づき始めていた。

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