第14話 無双という現象
中層では、
魔物が群れで現れた。
洞窟狼、
小型オーク。
若い冒険者なら
撤退する数だ。
だが次郎は
間合いを詰める。
身体強化、
三度目。
反射神経が跳ね上がる。
魔物の動きが
遅く見えた。
剣は最短距離を描き、
急所だけを斬る。
力任せではない。
経験が導く
最適解だ。
気づけば、
足元に魔物はいない。
息は整っている。
「……無理がない」
それが何よりだった。
ダンジョンの奥、
未踏の区画へ進む。
そこに、
一体の魔物が立っていた。
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