第13話 深層への一歩


冒険者ギルドの掲示板に、

新しい依頼が貼られていた。


《灰石の穴

中層調査

危険度:中》


初心者向けではない。


若手冒険者が

顔をしかめて通り過ぎる。


「無理だろ」

「割に合わない」


次郎は静かに依頼書を取った。


「ちょうどいい」


ダンジョンに入ると、

空気が明らかに違う。


魔力が濃く、

壁の色も濃灰色だ。


鑑定が反応する。


《洞窟狼

レベル8

敏捷:高》


「速いか」


次郎は身体強化を発動。


一度、

二度。


足腰が安定する。


狼が跳んだ。


次郎は

半拍遅らせて剣を出す。


読み通り。


空中で交差し、

狼は音もなく落ちた。


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