第10話 重ねる力


ダンジョンから戻った次郎は、

ギルドの休憩所で

静かに水を飲んでいた。


身体に、

妙な疲労はない。


「……効率がいい」


戦闘中、

何度も使った身体強化。


発動のたび、

違う感覚があった。


筋力が増す時もあれば、

視界が冴える時もある。


次郎は

自分自身を鑑定する。


《秋山次郎

レベル1

筋力:微増

敏捷:微増

耐久:微増》


「少しずつ、

積み上がっている」


一時的な強化ではない。

戦うほど、

身体が順応している。


剣士として、

理想的な成長だった。

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