第6話 初仕事


初心者向け依頼。

町外れの魔物討伐。


相手はゴブリン。


鑑定が自動で発動する。


《ゴブリン

レベル3

筋力:低

敏捷:低》


「いけるな」


次郎は身体強化を使う。


足腰が軽くなり、

視界が冴える。


剣を構え、

一歩踏み込む。


ゴブリンが棍棒を振る。


だが遅い。


次郎は無駄なく剣を振り、

喉元を斬った。


一撃。


魔物は倒れ、

消滅する。


「……衰えていない」


いや、

むしろ研ぎ澄まされている。


年齢は

不利ではなかった。


経験が、

身体を補っている。


依頼はすぐに終わった。


報酬を受け取り、

次郎は思う。


「ここで生きていける」


勇者ではない。

だが剣士だ。


老剣士の新たな日常が、

静かに動き始めていた。

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