第7話 最弱と呼ばれる場所


冒険者ギルドの掲示板で、

次郎は一枚の依頼書に目を留めた。


《灰石の穴

初心者向けダンジョン》


報酬は安い。

危険度も低い。


若い冒険者たちが

見向きもしない依頼だ。


「ちょうどいい」


次郎はそれを剥がした。


ダンジョンは町外れ、

岩山の麓にあった。


入口は狭く、

松明が一本刺さっているだけ。


「最弱、か」


剣を抜き、

一歩踏み出す。


中は冷え、

湿った空気が肌に触れた。


床は平坦。

足音が響く。


最初に現れたのは、

小柄な魔物だった。


ゴブリン。


次郎の視界に

文字が浮かぶ。

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