第二滴 進化が止まらない止まらない
あれから何日かが多分経った気がする。何せ太陽を見ていない。それにしても…
「腹減った〜…なんでかな。」
_魔力消費を行うと空腹状態に見舞われる_
「疲れるわけじゃないのか…ぇえ…食べるの探すか…」
とは言ったものの、あれからしばらくモンスターに遭遇したいなかったな。
空腹のまま体を引き摺りながら懸命に探すも、蟻一匹も見つからず途方に暮れる。
「ちょ、もう限界…うぅ…」
魔力が底を尽きて、発光すらできなくなる。小さな手も使いながら気持ち重たい体を頑張って動かしていると、キラキラと光る鉱石に目がいく
「…ええいままよ!」
ぐわっと開き、鉱石を囲うようにして食らう。
「…まず…んぅ、なんこれ、知らない味…」
だが密度があったのかだいぶ空腹は無くなった感覚だ。
_吸収 ミラークリスタル_
_スキルツリーに追加_
なんでも食せることがここまで役に立つだなんて「便利だな…効果はあるのか?」
_ミラークリスタル、周囲から受け取った光を反射、又は乱反射によるステルス_
_重複、ミラークリスタル ライトオレンジ
完了、目眩し 魔力消費2_
「あ、進化…目眩して、名前そのまんまだな。」
魔法というのは、基本的に古代から受け継がれる魔法か、新しく自身の手で作り出す2タイプがあり、彼のように魔導書を知らぬまま生活する野生達は、独自で魔法を組み立てることが多い。
鼻歌を歌いながら更に洞窟を散策して、外を見ていないのに気づいた。
「あ…お空見てないな。行くか。」
わからないまま、だけど出口であろう場所を探して奥へ奥へと進み続ける。
キー、キー、
何か甲高い音が天井から響き渡る。大群のコウモリのようだ。
_バイトバット 下級_
lv.0
「使えるかもな、アレやるか、目眩し!」
眩い光が彼の内部でミラークリスタルに当たり、コウモリに集中的に当てた。
たちまちコウモリ達は飛ぶのをやめ、地面に叩きつけられるように落下をしたところを構わず食べる。
_lv.0→lv.1_
_吸収 バイトバット3体_
_スキルツリーに追加_
「レベルアップきたー!…何が変わるんだ?」
特段大きな変化もなければ不思議な感じもない
_バイトバット、超音波により見えない地形を感知。魔力消費2 黒羽による飛行。魔力消費0_
「羽生えた!出口も見つけやすくなるな。」
超音波を使用すると、出口はどうやら反対方向だったので、すぐさま羽で飛び出す。
数分をかけてようやく日の光を感じる。
「外!うわすご、なんか綺麗…」
森が生い茂り、魔素なのか、時々小さな光が反射している。小さな小鳥の囀りも聞こえ、洞窟の暗い環境とは大違いだった。
「んー…良い気分、ちょっと散歩〜」
地に身体をつけて歩く。道中川のせせらぎが聞こえ、そこに行き、改めて自身の体を見ると。
それはあまり良いものではなかった。
目と思わしき部分の下からは白い毛の小さな腕、体はクリスタルでガタガタした部分と水の部分で入り乱れ、背中からはコウモリの羽が生え、まさにてんこ盛り。
「キッモ…はぁ………俺人間じゃないんだな」
そうこうしてちょうど良い倒木に座る…立った?後、しばらく呆けている時にスキルツリーを眺めていた。
「………んー、進化ってどうやるんだろ。条件は…教えてくれない、か。」
しばらく太陽で暖まり考えていると、突然、
_進化、ライトオレンジ。発光量増加、ライトボール、ライトウォーター召喚可能。_
「え?なんで。」_進化条件、一定以上の光の摂取_
知らねー………条件あとからいうタイプ?
このことからある程度の推測はできた。スキルに関することを続ける、回数を重ねると進化を果たすのだとわかった。
そうと決まれば「修行だな!」
水は染まるよな。だから喰らい尽くすよ。 止ヒ糸ケン(むらさきけん) @HELS
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。水は染まるよな。だから喰らい尽くすよ。の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます