第一章-4 仲違いと仲直り
カレンダーが十月に変わり、下期に入る。三学期制なら、期と期の間に夏休みや冬休みがあるので区切りがついたが、二学期制だとそれがない。ただ選択授業が新しいカリキュラムになっただけだ。
ホームルームもないので席替えもない。一般教科の席順は入学した時の五十音順のまま、下期になっても変わらない。ずっと隣同士の香川とは、さすがに半年も机を並べていると、雑談も増えてきた。
その日は登校するなり、二人揃って読んでいるスマホアプリ掲載の漫画の話を始めた。多くの若者同様に漫画と共に成長してきた私たちは、人気作品の最新話が更新されると当たり前のようにそれを読み、翌日の教室で話題にしている。昨夜更新された話は大きな分岐点だったので、いつになく盛り上がって話していると倫が歩み寄って来た。
「あ、倫。おはよう」
顔を向けて挨拶の声を掛ける。いつも笑顔を絶やさない彼女なのに、今朝はあまり表情がない。何か違う雰囲気だと、空気が読めない私でも気がついた。
「馨くんって漫画読むんだ。どの作品の話をしてるの?」
挨拶もなく、いきなり単刀直入に問い掛けられる。しかも香川と話していたのに、倫は彼女の存在を無視して、私だけに話し掛けている。
「今話してたのは『暁の掟』っていう作品。香川さんに教えてもらって読んでみたら、すごく面白かったんだ」
香川を紹介する意味もあり、名前を出して伝える。だが倫は香川に視線を向けることすらせずに、一拍の
「それ、私も読んでるよ。あの作者さん、多摩美を出てるから画力がすごいよね」
作者の出身美大まで知っていることに驚きながらも、やはり今の態度には強い違和感を覚える。横から会話に割り込み、話し相手の香川を無視している。マナーどうこうをうるさく言うつもりはないが、いつもは誰にでも営業スマイルのようににこやかな態度を取っているのに、一体どうしたのか。
反応に迷っていると、教室のドアが開いて一時間目の英語の教師が入ってくる。チャイムも鳴らないので気づかなかったが、いつの間にか始業時間だ。
「馨くん、あとでまた話そ?」
倫の手が伸びて、私の腕に触れる。そして他の視界を遮るように正面から顔を近づけて、にこっと微笑み掛けられた。
「……うん、わかった」
授業が始まるおかげで、この妙な空気の会話が中断されたのはありがたい。自席に向かって歩いて行く倫の背中を見送った後に香川に顔を向けると、彼女は肩を竦めるジェスチャーを取った。
今の出来事が気になって集中しづらいながらも、なんとか授業に意識を向けていると、教師が黒板を向いたタイミングで、香川からスッと付箋が差し出される。ノートの上に置いて確認すると、『今の何。マウンティング? シット?』と書かれている。鈍い私ですら、マウンティングの空気は感じたので、向けられた当の本人はもっと強く受け止めたことだろう。視線を上げると、香川も私を見ている。私たちは今のモヤつきを表情で会話する。そして私は付箋を裏返し『悪かった。話をしておくよ』と書いて手渡す。読んだ香川はやっと表情を緩めた。そして『何もしなくていいよ、気にしないで。終了』と、新しい付箋が返事を運んできた。
そうは言われても、さすがに何もなかったことにはできず、私は昼休みに倫を校庭に誘った。体育館横の植樹の間にはベンチが並んでいて、それぞれの間隔も離れているので、他人に聞かれたくない話をするにはちょうど良い場所だ。私たちはそのうちの一つに並んで腰を下ろした。
「馨くんはお弁当がある日とない日があるよね。どうして?」
友人の多い倫とは頻繁に昼休みを一緒に過ごしているわけではない。私にはランチタイムの雑談を楽しむ習慣はなく、一人でサッと食べて残りの時間を好きに過ごすことの方が圧倒的に多い。弁当の有無を把握されていたのは意外だし、どうしてと聞かれても答えようがない。母だった人は気が向いた日に弁当を作ってくれることもあったが、無い日の方が圧倒的に多い。私は料理をしないので、朝起きて弁当がなかった日は、事前に父から貰ってプールしているお金で買ってくることにしている。高校生なんだから自分で作れと言われるかもしれないが、あの人のテリトリーである台所を使うなど、ライターの火を灯しながら火薬庫を横切るようなもので、絶対にやりたくない。
一方の倫は、毎日親が作ってくれる弁当を持って来ているのは知っている。今日も膝の上には、可愛いランチバッグが置かれている。
「えーっと。そういう家庭の事情なんだよ」
倫に家庭環境を話したことはない。私に限らず、自分の家に不満がない子どもなんて居ないだろうし、愚痴を言い合ったところで何かが変わることもない。今も語る気がない私は曖昧に答える。倫はハッキリわかるほど不満げで、そんな時の彼女のクセである、唇を尖らせる表情を浮かべた。
「馨くんって本当に秘密主義だよね。聞かないと自分のことを何も話してくれないし、聞いても答えてくれないことが多いよね」
「言葉で伝えるのって、苦手なんだ」
「そうだよね、知ってる」
まだ不満げな表情のまま、倫は膝に弁当を広げている。雑談がしたいのなら、その相手には事欠かないだろうと思ったが、さすがにそれは心の中で思うに留めておいた。
隣で食べ始めるのを眺めながら、私も朝買った惣菜パンを袋から取り出す。倫の視線は私が並べたパンへと向けられた。
「焼きそばパンとコロッケパン……野菜もタンパク質も入ってない」
「コロッケはジャガイモだから一応野菜だよね? あと野菜ジュースもあるから」
栄養の偏りを指摘されても、そもそも私は食事に興味がない。空腹が満たされ、その先何時間かのパフォーマンスが維持できれば、それで十分ではないか。だが、倫は納得してくれなかった。
「ジャガイモはパンと同じ炭水化物だよ。しかも一番摂らなきゃいけないタンパク質がない。そうだ、分けてあげる。卵焼きと鳥からとウインナーのどれがいい?」
さっきまでの不機嫌さが影を潜め、いつもの小悪魔的な笑みが戻って来ている。明らかに今の状況を楽しみ始めているのがわかったが、話をしたい私にとっては面倒な展開だ。
「いや、要らないって。それより……」
「だーめ。食べてもらうから。さ、どれにする? 早く決めてくれないと、私が食べられないよ」
「……じゃあ、卵焼きを一切れ」
「いいよ。卵焼きね。はいっ、あーんっ」
箸の先の卵焼きが顔の前に差し出される。状況に追いつけない私は、呆然とその黄色い塊を凝視した。
(は? 口を開けて直に食え、と?)
何をさせるつもりなのかと視線を向けたが、完全にわかってやっている表情だ。
「これはちょっと。箸、借りていい?」
「そんなことしたら落ちちゃうよ。早くぅ。はい、あーん。馨くんっ!」
絶対にこのまま食べさせると、倫の双眸が楽しげに輝いている。食べるまで退かないつもりだと悟った私は、視線を逸らしながら仕方なく口を開く。『やぁあ、これは萌えるね。最高!』と嬉々とした声と共に、卵焼きが口に押し込まれた。
今朝の態度について話したくて誘ったのに、なぜおもちゃにされているのか。口内の卵焼きを食べながらも、私は腑に落ちない。早く本来の話に戻そうと咀嚼している間に、倫は続いて鳥の唐揚げに箸を刺している。嫌な予感がした。
「嫌がってる馨くんがもっと見たいなぁ。はい、もう一度、あーんっ」
意地悪な笑顔でまた口元に差し出される。ここまで来ると、鈍い私でもさすがに察するものがあった。
「もしかして、さっきからずっと怒ってる?」
卵焼きをなんとか飲み込んで問い掛けると、倫は一瞬真顔になる。だがすぐに上目遣いに私を睨みつけてきた。
「さっきからじゃなくて、今朝から! ずっと怒ってるからね!」
「え、なんで? あのさ、今朝のことをちゃんと話した……っ!」
話している途中だと言うのに、硬い唐揚げが無理やり口に押し込まれる。吐き出しそうになった私は、慌てて手で口を覆う。それを見た倫はSっ気たっぷりな表情で笑い出した。
「あははっ、ウケる」
この意味のわからない展開に、私は混乱している。ロジックが存在しない感情だけの行動は、この世で一番苦手としているものだ。このまま席を立ってしまおうかとも考えたが、私まで感情に流されては同じ立ち位置になってしまう。手で口を覆ったまま唐揚げを食べ終えると、一度深く息を吸って落ち着いた。
「あのさ、今朝の態度は問題があったと思ってる。でもあれが怒りから出た行動なら、何に対して怒ったのか、ちゃんと説明してほしい。倫がどこに不満を感じているのか、私はわかっていないから」
やっとまともに伝えることができた。倫は横目で私を見ながら、無言で弁当を食べ始めている。私はまだパンの封さえ切らないまま、彼女が自分から話してくれるのを待つだけだ。やがて根負けしたのか、倫は途中で箸を置いた。
「漫画を読む趣味があったなんて、私は知らなかったよ?」
「あ、うん。話したことはなかったかも」
「聞いてないね。それに、私は知らなかったのに、なんであの子は知ってるの? あの子、彫刻志望の子でしょ? 漫画の話題だったらイラストやってる私の方が近いじゃない。私とするべき話なんじゃないの?」
やっと理由を聞かせてもらったが、聞いても全く納得できない。要するに、自分と優先的に話せと言いたいのだろうか。実際問題、香川と私はそこまで親しいわけでもなかったが、口出しされる謂れもない。
「席が隣だから。休み時間にスマホで読んでた時に見られてて、それがキッカケで漫画の話をするようになったんだよ。でもさ、倫。私はこれからも、したい人としたい話をするし、そんなことで文句を言われても、対応できないよ」
高校生にもなって、こんな幼い感情のフォローが必要なのかと醒めた気持ちになっているが、努めて淡々と返す。これで仲が壊れても、それはそれで仕方がない。途中から倫は外方を向いて聞いていたが、時間を空けたあとに溜息をつく。再び私へと向けられた顔には、厳しい表情が浮かんでいた。
「馨くんが時々話してるからあの子の作品見たけど、どれもこれも平凡でツマラナかった。才能ないし、それを補うだけの努力もしてない。本当にただのガラクタ。そんな人と会話をして、馨くんの感性を鈍らせないで」
今まで聞いたこともない強い批判に、私は驚いてしまった。プロの立場から見た評価とは言え、あまりにも辛辣な扱き下ろし方ではないか。倫の基準では評価に値しないのかもしれないが、私も含めほとんどの生徒は、まだアートを学び始めたばかりだ。作品に価値がなくても、当然ではないか。
「その言い方はさすがに失礼過ぎない? それに香川さんだけじゃなくて、私が描いている作品だって、平凡でありきたりだと思う。倫だってそう思ってるよね?」
感情的になりたくないのに、怒りに近い感情が芽生えている私の語気は強い。だが倫は、何が問題なのかわからないとでも言いたげな表情だ。
「馨くんの作品も拙いと思ってるよ。基礎だってまだまだ。でもね、私は今の時点でのレベルの話をしているんじゃないんだよね。大事なのは、こっち側に来られる人なのかどうか。あの子はこの先も絶対に来られないと思う。でも馨くんは来られる可能性があると思うんだ。だから、平凡でツマラナイ人とは付き合わないでほしいの」
ここで倫は私に向かって、にっこりと愛らしい笑顔を向ける。それを見つめる私の頭の中は忙しく回転していた。
こちら側とは何を意味しているのだろうか。個人の名前で活躍することを指しているのか。私の眉間には皺が寄っていた。
「……よく、意味がわからない。こっち側って何? プロになれるかどうか?」
「んー、ちょっと違うかな。今の馨くんにはわからないかもしれないね。でもいつかきっと、わかる日が来るって期待してるよ」
私を見る倫の笑みが一層深まる。納得できない感情を抱いている私とは対照的だ。そして話の通じなさも痛感している。これが、凡人には理解不能な天才という人種なのか。コミュニケーションの経験値が低い私は、この会話の進め方がもうわからない。限界を感じて撤退を決めた。
「じゃあ、今はわからないってことでも良いけど。でも、今朝みたいなことは二度とやらないでほしい。言いたいことがあったら、私にだけ、直接言ってくれないかな」
せめてそこだけでも合意して終わりたい。私の訴えを聞いた倫は、何か言いたげな表情を浮かべたが、やがて諦めたように微笑んだ。
「わかった、いいよ。それで許してあげる。でも馨くんの方も、私が存在ごと消したくなる人をこれ以上増やさないように気をつけてね」
最後まで会話が成立していないが、これ以上続けても無駄に思える。パンの封も切らないままに、昼休みももう終わりだ。心底疲れてしまった私は、急いで食べる気にもなれず、袋の中にパンを戻す。頷くだけの返事をして先に校舎に向かって歩き出した。午後は選択クラスが続くから、倫とはもう会わなくて良いんだと思うと、それだけで安心した気持ちになった。
食べなかったパンをバックパックに突っ込んで、午後のデッサン授業へと向かう。手を動かしながらも、どうしても脳内では先ほどの会話を反芻してしまう。結局悪かったのは私だった的なニュアンスで終わったことが納得できないし、『許してあげる』との言い方にも、ビミョーな気持ちにさせられる。
倫の主張は、アートの才能がない人と付き合うなと言うことらしいが、私だって、才能が無いからロジックで作品を描いているのだと思う。天才に特別扱いされたと喜ぶ人もいるかもしれないが、何か言い様の無い気持ち悪さを感じてしまう。
感情を全て捨て去りたいと願っていても、ネガティブな思いまで抹殺するには、まだ修行が足りていない。倫の存在を意識から追い出して授業に集中しようとしたが、それはなかなか難しいことだった。
(これって、天才肌なアーティストほど奇行が目立つし性格が壊れてるって言う、例の法則か?)
感情を落ち着かせるために、よくあるパターンだとロジックで納得しようと試みる。若くして花開いた倫は、時々私には理解不能な言動を取る。それは以前からそうだった。『探していた人』が何を指すのかもわからないままだし、時々クラスメイトとしては行き過ぎた囲い込みをしてくる。皆がアートを目指すこの学校なら、友達を作ることに価値があるとせっかく感じ始めていたのに、私はまた、何者からも距離を置いて生きたいと、心が後退している。
(天才はさ、遠くからその作品を眺めるだけにしとくのがちょうど良くて、近づくとロクな目に遭わないって決まってるんだよ)
溜息を重ねていても仕方がない。今の私は、時間内にこのデッサンを終わらせなくてはならないのだ。もう一度目の前の石膏像へと視線を向け、雑念を頭から追い出そうと努めた。
翌朝は、心が登校したくないとぐずっていたが、なんとか教室に辿り着く。密な関係を作ったことがない私は、友達とモメたのはこれが初めてだ。昨日の今日で、一体どんな態度を取れば良いのかわからなかったが、午前中は同じ教室内に居ても、倫からの接触は何もなかった。今日は金曜だから、明日からの週末は冷却期間にちょうど良いのかもしれない。放課後デザインクラスの教室に残って、昔のように落ち着くためにただ色を塗っていると、なぜか倫がやって来た。
「やっと見つけた。探したよ」
教室のドアを少しだけ開けて、中を覗き込む。もしかして教室を探して回ったのだろうか。他の生徒が居ないのを確認して、倫は中に入ってきた。
「はい、これ。週末だし、今日渡したかったんだ」
隣の椅子に小さな紙袋が置かれる。何だろうと中を覗くと、漫画の単行本らしき背表紙が並んでいる。仲直りしたとは思えない状態で昨日は別れたのに、倫は何事もなかった様子で親しげだ。
「えっと、これは?」
「あの漫画も面白いけど、もっと馨くんの感性を磨いてくれる作品を持って来た。これを読んで」
戸惑っている私をよそに、倫の態度は今日も強引だ。大きなお世話だと拒絶した方が良いのか
「読んだことないよね?」
「ない。あんまりメジャーな作品じゃないのかな? 知らないや」
一冊取り出してパラパラと捲ってみたが、画風がやけに特徴的で、多くの読者に受け入れられる方向ではない。
「うん、そう。でもね、馨くんならきっと入り込めるし、心を揺さぶられると思うよ。デッサンの時と同じで、食わず嫌いしないで挑戦してみて」
下期から無事にデッサンを学べているのは、間違いなく倫のアドバイスのおかげだ。それを言われてしまうと、反論するのは難しい。今もまだモヤモヤとした感情が消えたわけではなかったが、これは彼女なりの仲直りの手段なのだろうかと好意的な考えも浮かんでいる。
「わかった、読んでみる」
それならば受け入れようと頷くと、言うことを聞いた私に倫は満足した様子だった。
週末の開放感も手伝って、夜になると早速漫画を開いてみる。やはり読みづらいと思ったが、すぐに引き込まれてページを捲る手が止まらない。画力もすごいが、ストーリーが伝えるメッセージの強さにも圧倒される。
結局夜更かしして全巻を一気に読んでしまった結果、翌土曜日は目が覚めたら昼だった。面白かったと伝えようと、倫にラインを送る。喧嘩をしたことなど、もうすっかり忘れていた。
送信を終えると、スマホを置く間もなく通話の呼び出し音が鳴った。
『でーしょーっ!』
開口一番に倫の弾んだ声が届く。きっと思い切り自慢げな表情を浮かべているに違いない。想像できてしまった私は、笑みを浮かべる。
「うん。一巻でやめておこうと思ったのに、結局止まらなくなって最後まで一気に読んでしまった。完璧に私好みなチョイスでした、ありがとう」
スマホの向こうから、『ふっふっふ』と笑う声が聞こえる。
『だって、馨くんを一番理解しているのは私だもの。ね、そうでしょ?』
また例によって、恋人にでも言いそうなセリフが続いたので、流しながら聞いている。だがこの時ふと、それは確かにその通りなのかもしれないと、私の奥の方で認める声がする。倫が言ったことは誇張ではない。友達になりたいと誘われてから、まだ二ヶ月しか経っていないのに、もっとずっと昔からの知り合いのような気がしている。
通話を切った後、暗くなったスマホの画面を眺めながら考える。では逆に、私は倫のことをどれだけ知っているのだろうか。中学生の時からイラストレーターとして活躍し、理数系の教科が苦手なこと、手書きの文字が極端に小さいこと、SNSの発信内容から伝わる日常。どれもが外から観察していればわかることだ。だが、彼女の内面についてはどれだけ理解しているのか。何を考えているのかわからないと思うことの方が圧倒的に多い。それは私の経験値が低いせいなのか、それとも見せないようにしているのか。
倫はわがままだし、ロジックが通じないし、いつもどこか上からの目線で他人を見下ろす、まるで王女様のような性格。本来なら、私が苦手としている人種だ。それなのに、私はまだ一度も彼女を遠ざけてはいない。友達になろうと言われたあの時からずっと、倫に対する判断は定まらないままだ。初めての友達は、私の中に困惑という感情を生んでいた。
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翼の心音 松岡織 @ShikiMatsuoka
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