2-6.夜の日課

そこからは、朝のゴミ出しの他に、夜20時の準備作業も、修さんとわたしの日課になった。


お互いあまり多くは話さないけど、作業分担の価値観が合うのか、あまり違和感もなくて、居心地がいい。黙々と、やらなければいけない作業を進めていく。なんとなく、次はこれをやりたいんだろうな、というお互いの呼吸も合わせられるようになったように思う。

 

「あれ、みおちゃんじゃーん!手伝いに来てくれたの?」

 

少なくとも、わたしが手伝うようになってから初めて現場にきた佐藤さんの声が聞こえる。なんで自分の方が毎日ここにいて、この2週間毎日来ていたわたしのほうがレアみたいないい方ができるのか。

 

「ちょうどよかった!ねえ、みおちゃん、俺と付き合わない?」

 

何がちょうどよかったのか、さっぱりわからない。付き合う?付き合うって何?わたしが知っている単語以外の意味以上に何か、この現場特有の言語があるのだろうか?

 

修さんは相変わらず作業に集中していて、聞いているのか聞いていないのかもわからない。

 

 「意味が分からない。」

 

 「えー、考えておいてよ。」

 

 「そんなことより、この仕事手伝ってよ。」

 

 「ごめん、俺、これから夜勤!じゃ、またね!」

 

 嵐のようにきて、佐藤さんはまた消えた。

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