第3話-ムーン・リバー
プレゼント、受け取りました。どうもありがとう。
私の手紙に対するお返事のかわりに、届けてくれたのかしら?
ふと目覚めたら、クリスマスの朝のように枕元に箱が置いてあって、それがあなたからのプレゼントであることを、あとから聞きました。
忙しいでしょうに、わざわざありがとう。届けてくれたあなたのお友達にも、どうかお礼を言っておいてね。
ちょうど眠っていたせいで、お礼も言えず大変失礼しました、とも伝えておいて。
それにしても、かわいらしいオルゴール。くるくる回る天使の顔がとても愛くるしくて素敵ね。
「ムーン・リバー」は思い入れのある曲よ。話したこと、あったかしら?
寂しい時、悲しい時、嬉しい時、願いごとをする時。夜空を見上げる癖は、この曲の影響かもしれない。
歌詞になぞらえていうなら、あなたはまさに「夢をくれる人」ね。
本当はもっと手厚くお礼を言いたい。あなたに、どんなに愛していたか、どんなに感謝しているかを。
でも、これくらいにしておきますね。
もう、手紙は書かなくていいのよ。私のことは、いっそ忘れてもいい。
次の新月の夜を私の命日だと思って。
そして、その次の次くらいの夜、うっすらとまた細い月が生まれだしたら、私の魂が世界のどこかで新しい生を受けたと思ってね。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。