第13話 スペシウム光線

 「違うよこうだよ!」とオサムが智也にスペシウム光線のポーズを見せる。

「逆だよ!オサムくん!」と智也がポーズを取るが、逆なのは、智也であった。

智也は、テレビで見て、そのまま真似をしているから、逆になってしまったのである。

「逆だよ!」「そっちが逆だよ」と喧嘩が始まった。

 それを見ていた婆ちゃんは、「どっちも正解じゃ、じゃが光線がでないなら一緒じゃよ!」と笑って仲裁をしたが、智也とオサムは治らなかった。

 そこへ、清一が通りかかる。

「清一!スペシウム光線が、出るようにしてやってくれ!」と婆ちゃんが清一に申しつける。

清一は、「スペシウム光線⁈出せって?」と言って、暫く考えこんだ。

清一は、「よし!ちょっと待ってな!」と言って座敷から、奥の部屋へ入った。


 暫くして、清一が持ってきたのは、扇風機であった。

 扇風機を座敷のコンセプトに差すと「婆ちゃん、ちょっと商品貰うよ!」と店に降りた。

清一は、店からビニール紐を持って来ると、1メートルに切って10数本作った。

 それを、智也とオサムのそれぞれの手にセロハンテープでくっつける。

手の平から、ビニール紐を垂らした二人を扇風機の前に連れて来た。

清一は、「さあ!二人ともポーズを取って」と扇風機のスイッチを入れた。

風に煽られたビニール紐が、二人の手から出る!

「スペシウム光線だ!」と二人が各々ポーズを取る。

「ダプルスペシウム光線じゃ!」と婆ちゃんは笑った。

暫くスペシウム光線を堪能した二人ガ「バルタン星人がいない!」と騒ぎだした。

 そこへ、パトロール途中の隆二が、帰ってきた。

婆ちゃんは、「おお!バルタン星人が来たぞ、二人ともスペシウム光線じゃ!」と言った。

二人は、ポーズを取って「スペシウム光線!」と言って、訳の分からない隆二にビニール紐を靡かせる!

「隆二!お前はバルタン星人じゃ!」と婆ちゃんは言いつける。

「俺が?バルタン星人⁈」と隆二は、訳がわからない。

清一は、「隆二!いやバルタン星人!スペシウム光線は、50万度の高熱だぞ!爆発しろ!」と面白がって言う。

隆二は、「爆発⁈俺が⁈」隆二は状況が飲み込めず、おどおどした。

婆ちゃんが「さあ!スペシウム光線を食らったんじゃ!爆発しな!バルタン星人!」と仁王立ちする。

隆二は、暫く考え、土下座して

「もう、地球を侵略しません!勘弁してください!」と言った。

「やったーバルタン星人を倒した!」と二人は

喜んだ。

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