あとがき

日本語版『プロ雨宿リストの雨宿りランキング』

英語版『Pro Rain Shelterist: Rain Shelter Ranking』

第247回 超妄想コンテスト『雨宿り』


本作をお読みいただき、ありがとうございます。

テーマが「雨宿り」で何を書こうかと悩んだ結果が“プロ雨宿リスト”でした。

詳しく調べてはいませんが、プロとして雨宿りで生計を立てている人はいないと思います。

彼も生計を立てているわけではないので、“自称”ということになりますが。


本作は彼の印象に残った雨宿りのランキングという形式でお送りしました。

そのため、時系列は前後している部分があります。


ネタバレを含んで解説していきたいと思います。


▪️小さな銀行でやっていたドラマの撮影

これは実際の強盗事件現場です。

彼自身が幽霊のため、自動ドアは文字通りすり抜けました。

立ち上がった人というのは、恨みを持った幽霊です。

これも、彼が幽霊だから視認できました。


▪️猫とバス停での雨宿り

これは彼が人間の頃の話です。

全然関係ないですが、私はメインクーンが好きです。


▪️登山中の木の下の雨宿り

これは彼が幽霊になった時の話です。

落雷によって命を失い、自身の意識を取り戻すまでに少し時間がかかりました。

彼の荷物がなくなっていた、木が枯れていたなどは時間経過によるものです。

なお、彼は自身が幽霊であることに気づいていません。


▪️幽霊カフェ

これは彼が生きている時に訪れた話です。

当時は本物の幽霊を目の当たりにして怯えていましたが、幽霊の現在から過去を振り返ると、かわいい子が多かったということです。

もぬけの殻の理由はEXTRAと“廃屋のふたり”Epi.13で書いていますので、興味のある方はぜひそちらもお読みください。


▪️彼女と見た滝の裏の洞窟

これは幽霊になった後、彼女とのエピソードですね。

彼女は文字通り成仏しました。


最後に全体的な話についてです。

時系列としては現在の最新話(Episode.13)より未来の話で、場所は廃屋、聞き手はさゆりです。


彼の正体はよく雨に降られる幽霊です。

屋根の下など、雨宿りのような状況になれば雨は止みます。

これは実際の雨ではなく、彼の持つ能力のようなもので、彼にだけ降りますし、他のものを濡らすことはありません。

もちろん、実際の雨に降られて雨宿りをするケースもあります。


私自身、雨宿りは嫌いではないです。

そして、他人に全く理解されない夢がひとつあります。

それは――台風の日にスカイツリーの展望台から景色を眺めるというものです。


実際に見たいのは景色ではなく、激しく雨に打たれて何も見えない様子ですが。


言うまでもなく、そのような天候の日は展望台が臨時休業になります。

なので、夢を叶えるためには自分が展望タワーのオーナーになるしかないのです。


さて、今回の舞台である“廃屋のふたり”もよろしくお願いします。

かわいい幽霊と変わり者の人間のゆるふわな物語です。


ではまた、どこかでお会いできますように。


2025年11月18日 Tochika​

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プロ雨宿リストの雨宿りランキング Tochika @Tochika__

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