第3位

あれは登山をしていた時のことなんだけど、ちょっと高い山だったんだよね。

無事に山頂で一泊して、意気揚々と下山してたんだけど、途中で雨に降られたんだ。

山の天気は変わりやすいって言うからね。仕方ないよ。


もちろん、レインウェアとか雨対策はしてた。

でもさ、やっぱりどこかで雨宿りしたくなるじゃない?


そんな時に、ぽつんと立ってる木を見つけたんだ。

それを見て、つい走っちゃったんだよ。反射的にね。


割と大きな木だったんだけど、それでも完全には防げなくてさ。

結局、レインウェアは着ることになった。


でも――自然に包まれて、雨が降るのをぼーっと眺めるのは悪くなかったんだ。

雷の音はちょっとやかましかったけど、それもまた一興、ってやつかな。


え? 危なくなかったのかって?


……心配性だなあ。たしかに危険かもしれないけど、そうそう落ちるもんじゃないでしょ?

それに、もし本当に落ちてたら――ここにいる俺は、何なんだって話だよ。


でさ、話は戻るけど、そのまま景色を見てたら、いつの間にか眠っちゃったみたいなんだ。

目が覚めたら、すっかりいい天気でさ。


でも――あの木、枯れてたんだよね。あと、荷物もなくなってた。


……ひどいことする人もいるもんだよ。ほんとに。


まあ、トータルで見れば、いい経験だったと思ってる。

だから、第3位は――『登山中の木の下での雨宿り』だな。


ん? なんで枯れてたかって?

そんなの、俺にだって分からないよ。


……大自然の脅威――ってやつじゃないかな。


ああ、そういえば、木が縦に真っ二つに割れてたんだ、ものすごく綺麗にね。

凄かったよ!


カメラがあったら写真撮ってたのにな。

そこだけは、ちょっと残念だったよ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る