二日目 ヒ
陽は昨日よりも強く輝き、広大な大陸を照らす。
この糞ったれの大陸だけ照らしてくれればいいのに。心の底から思う。
特に今は。私を避けて照らしてくれないだろうか?
ロープを寝袋に、線路の枕木を文字通り、枕にして、私は今青い空を見上げています。
不幸です。
あ、ワイバーンがグルグル飛んでピーピー鳴いている。ハゲタカに狙われる動物の心境が理解できた貴重な一日でした。
で、終わっちゃくれないよねー。
太陽からの熱光線で海のように揺らぐ彼方から嫌な音が私の頭を揺らす。
私はその時が来たかと、揺らぐ荒野を見つめる。
そこには、
私は悪魔によって縛られた体を捩らせ、レールに耳を近づける。
ァタン…………ガタン……ガタン……ォン。
遂に、来てしまった。
誰かトゥレェーイン! と叫んで私を、ゲットアップしてくれ!
そんな、未来の小説家は私の友達にも、今この場にもいない。
くそ、くそ、あの糞悪魔め! 許さないからな!
ガタン……パォーン!
糞、象の汽笛まで聞こえてきた! どうする? 私がこのまま、ここで踏みつぶされれば、あの悪魔の計画は失敗に終わり、乗客も運転手も象さんも助かる。
でも、私が死ぬ……
私が助かるためには、あの能力を使うしかない。
けど、そうすると私は、あの悪魔の虐殺に手を貸すことになる。
ガタン! パオーン! ガタン! パオーン!
もう、いいかな。このまま生きても明日には、濡れ衣の
私の目線の先には、幻の灼熱の海から、浮上したかのように象鉄汽車が迫る。
こんな命……こんな
「いい位置だぜ! 相棒!」
こんな命で終わらせてたまるものですか! まだ、明日まで可能性がある! 醜く噛り付いてでも手放すものか! 私の命!
私は、固めた悪魔を見つめる。
悪魔は口角を不満げに降ろし、私に口を開く。それは、静かではあるが、確かな苛立ちが含まれていたのが分かった。
「おい、相棒。それは、話が違くないか? 計画通り、お前の
「取引よ」
「……は。取引だと?」
「ええ、そうよ」
私は確かに感じていた。
この大陸に来て生存願望が欲求に変容したのを……
それは、暗く怯えた私の精神を、かすかに照らす種火なのだ。
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