第6話 初めてのレアドロップとスキル習得
村尾仁は、朝の光が差し込む悠木市の街を歩いていた。
昨日のEランク洞窟探索で少し自信がついた。
「今日は、少しだけ遠くの洞窟に行くか」仁は独り言を
つぶやく。Fランクより少し奥、Eランク手前の洞窟だ。
ギルドに着くと、坂江幸奈が微笑みながら声をかける。
「準備はできましたか?今日は少し珍しい場所ですよ」
仁は頷き、防具と回復ポーションを確認する。
経験値倍増スキルも忘れずにセットした。
洞窟に入ると、薄暗く湿った空気が漂っていた。
壁に光る鉱石や奇妙なキノコが、微かに光っている。
「慎重に行こうね」麗奈が手を握るように言った。
仁も頷き、二人で足を進める。
途中で小型モンスターと遭遇。戦闘は最小限で済ませる。
ウィンドカッターで一撃、スライムは消え、経験値が少し増える。
「少しずつだけど、強くなっている気がする」仁は微笑む。
戦闘よりも、探索と発見の楽しさが大きかった。
さらに奥に進むと、小さな宝箱が現れた。
仁は鑑定スキルを使う。
「……これは、レア装備だ!」仁の目が輝く。
攻撃力が少し高い小剣で、戦闘を最小限に抑えつつ、
少しずつ強くなる感覚が面白い。
「やったね!」麗奈も喜びの声を上げた。
二人で宝箱を分け合い、探索の喜びを共有する。
洞窟の最深部に進むと、光の反射で壁が虹色に輝く。
「きれい……」仁は思わず息を呑む。探索の楽しみは、
戦いだけじゃないと再認識する瞬間だった。
さらに探索を続けると、仁は新しいスキルを習得する。
「ファイアーボール……火の魔法か」
初めて魔法攻撃を手に入れ、少しだけ冒険者らしい力を
実感する。
帰り道、洞窟内で迷子になった小動物を見つける。
「大丈夫、出口まで案内してあげるよ」仁は優しく声をかける。
麗奈も微笑みながら一緒に小動物を連れ出す。
外に出ると、夕日が谷を赤く染めていた。
街に戻れば、ギルドで報告と経験値の反映だ。
「今日も無事に帰れたな」仁は胸を撫でおろす。
戦闘は少しあったが、発見や仲間との協力、そしてレア装備
や新スキルの習得が、探索の喜びをさらに大きくした。
ギルドで幸奈に報告すると、彼女は満足そうに微笑む。
「少しずつ冒険者らしくなってきましたね」
仁は頷き、今日の探索を思い返す。
小さな発見、仲間との協力、レアドロップ、スキル習得――
全てが、自分のスローライフ探索者ライフを彩るものだ。
夜、街の灯りが温かく輝く中、仁は手帳に今日の出来事を記す。
「明日も、自分のペースで楽しもう」静かに決意し、
無職少年・村尾仁の冒険はまた一歩、前に進むのだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます