第5話 従来のワクチンとは何ですか?江戸の町で例えると“訓練用の似顔絵”のようなものですか?
江戸の町を守るためには、火付け強盗団が現れてから動き出すだけでは間に合わないことがあります。そこで町では、あらかじめ訓練用の似顔絵を配り、火付け団が現れたときに素早く対応できるようにしていました。免疫の世界でいう「従来型ワクチン」は、この訓練用の似顔絵にあたります。
従来型ワクチンには、火付け強盗団を捕まえて動けなくした「不活化した犯人」や、犯人の着物の柄だけを切り取った「一部の特徴」などが使われます。これらは本物の火付け団ではありませんが、町の人々にとっては十分な訓練材料になります。
訓練用の似顔絵が奉行所に届けられると、奉行所は「この顔の火付け団が現れたらすぐに動け」と町中に指示を出します。すると、さすまた職人たちはその似顔絵をもとに、犯人専用の取り餅つきさすまたを作り始めます。これが、ワクチンによって抗体が作られる仕組みです。
ただし、従来型ワクチンにはひとつ大きな特徴があります。それは、火消し組は動かないということです。訓練用の似顔絵はあくまで「本物ではない」ため、家に火がつくことはありません。つまり、火消し組――キラーT細胞――が出動する必要がないのです。
そのため、従来型ワクチンで得られるのは主に「さすまた職人の力」、つまり抗体による守りです。これは多くの病気に対して十分に効果がありますが、火付け団が変装を繰り返す場合には弱点が出てきます。
インフルエンザの火付け団は、毎年のように装束を変えて江戸に現れます。そのため、毎年新しい訓練用の似顔絵を作り直し、町の人々に配り直す必要があります。これが、インフルエンザワクチンを毎年接種する理由です。
コロナの火付け団は、さらに変装が巧みでした。従来型の訓練用似顔絵だけでは、町を守るには不十分だと考えられたのです。そこで登場したのが、町の仕組みそのものを使って訓練を行う新しい方法――mRNAワクチンです。
次回は、この新しい訓練法がどのように町を守り、どのように火消し組まで動かすのかを、江戸の比喩で見ていきたいと思います。
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AIに聴きました:体の防衛機構を江戸の防災防犯制度に例えると? Alucky @Kshama
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