責任のとりかた

僕は彼女の手首を掴んでいた手を離し、逆に彼女の肩を掴んで、まっすぐにその瞳を見つめ返した。

真理子の瞳が、驚きと期待で揺れている。


「……わかったよ」


僕は覚悟を決めた声で告げた。


「そこまで言うなら、中途半端なことはしない。――真理子、責任取れよ」


「え……?」


彼女が呆気にとられた瞬間、僕は自ら短パンのウエストゴムに親指を掛けた。


躊躇いは捨てた。火をつけたのは彼女だ。

シュッ、と布擦れの音が倉庫に響く。


僕は白い短パンを一気に膝下まで引き下ろした。

冬の冷気が下半身を包むが、それ以上に身体の内側が熱い。


理科室での予行演習でも、さっきのステージ上でも見せなかった、本当の意味での「ありのままの姿」を、僕は彼女の目の前に晒した。


「あ……」


真理子が息を呑む音が聞こえた。

彼女の視線が、僕の腰から太腿、そして露わになったその奥へと釘付けになる。


「ほら、『大臀筋』も、その奥の筋肉の動きも……全部見ていいぞ」


僕は半ば居直ったように、しかし挑発的に言った。

「保健係なんだろ? 『生きた教材』なんだろ? ……観察してみろよ」


真理子の顔が、瞬く間に沸騰したように赤くなる。

けれど、彼女は目を逸らさなかった。


震える手が、ゆっくりと、まるで壊れ物を扱うかのように僕の太腿へと伸びてくる。


「……ずるいよ、佐藤くん」


彼女は熱っぽい溜息まじりにそう呟くと、意を決したように、ブルマー姿のまま、マットの上に膝をついた。

その瞳は、もう「委員長」の目ではなかった。


「……わかったわ。私が責任を持って、最後まで『勉強』させてもらうから」


薄暗い倉庫の中、脱ぎ捨てられた白い短パンの横で、僕たちの特別授業は、いよいよ引き返せない領域へと踏み込んだ。

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