第4冊 あなたの人生、片付けます(垣谷美雨)

片づけをすると人生が動く――

本当なのか嘘なのかわからないけれど、昨今の断捨離ブームなどを得て

シンプルに片づけをして暮らしたいという欲は、世間的に高まってきているように

思います。


バブルの頃のように物を持つことがステイタスではなく、足かせになるように

なった、と表現するのは言いすぎでしょうか。


この本を読んだきっかけは母が図書館から借りてきたこと

垣谷美雨さんの本を手に取ったのも初めてです。


読んでいて、自分も片付けをしたくなる気持ちになっていきます

物にこめられた気持ち、それがどんどん重たさになっていく。

物を買うときは大体の人は

「これをつかってああいうことがしたい」「こういう用途で使いたい」

「あの人と一緒に使っていきたい」「これが似合う自分になれたら」

など、将来に向けて明るい兆しを持っています。

でも、買ったはいいけれど、それが叶えられないこともままあることです。

そうして叶えられなかった思いをその「物」を見るたびに思い出すことになる……。

それは結構しんどいことです。


四つの短編を通して共通で登場する片付け屋の十萬里という女性は

私から見たら決して褒められる人ではありません。


片付けが出来ない人間の性格や心理、人生などに興味津々の有様はちょっと醜い、とも思えるほど。


でも、片付けが大好きで物を捨てること、その無くなったあとのスペースを磨き上げることが『気持ちよい』と思っている、というところが、なるほど、こういう人なら片付け屋になれるよなあ、と思いました。


そうして、片付け――整理整頓だけではなく、おせっかいに対象者の人生に踏み込むほど好奇心があるからこそ人の行動を変えられるのだと。


本当に片づけが好きなら、汚す人のことを厭わないはずだ、というのは納得です。

「汚さないで!」と神経質な人は結局掃除が好きなのではなく『嫌い』なのですよね。


さて、私も部屋を掃除するかな。


ちょっとね、部屋が散らかってきているのでね。

しかし、机の上とかソファの上とかってポンと物を置くと物が物を呼ぶのは、あれはなんでなんでしょう。


片付けるたびに置かないようにしよう! と思うのについつい置いてしまうんですよね。


と、ちょっと自分の近況も書いておしまいにします。

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2026年1月14日 22:00

寝る前に少し本を読むー豆感想ー 福倉 真世 @mayoi_cat

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