安堵
その夜も念のため、スマホの電源はオフにしてベッドに潜り込んだ。
緊張のせいでなかなか寝つけなかったが、いつの間にか眠りに落ちていたらしい。朝の七時ごろ、柔らかな陽光とともに自然と目が覚めた。久しぶりにぐっすり眠れた気がした。
「すごい……」
奈央は布団に顔を埋めて歓喜した。岩国が張ってくれた結界が、しっかり効果を発揮したのだ。半信半疑だったが、彼の能力はどうやら本物だったようだ。
スマホを手に取り、さっそく真由美にラインで報告した。すぐに返信があり、まるで自分のことのように喜んでくれた。岩国にも感謝のメッセージを送った。なかなか「既読」がつかないため、まだ眠っているのかもしれない。今度直接会って、お礼を伝えようと思った。
久しぶりに心が軽くなった。清々しい朝の空気が部屋に満ちているように感じられた。ただ、岩国の言葉を思い出すと、わずかに不安がよぎる。結界の効力には限りがあるという。それでも、悩まされていた怪奇現象が一時的にとはいえ止まったことで、光明が差したように感じられた。
奈央は両手を組んで祈るようにつぶやく。
「この平穏が、ずっと続きますように」
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【呪い系ホラー】こはるちゃん、いっしょに。 TEPPEI @teppei_sama
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