第2話

その当時も後からも思ったが、もし私が刑事だったら 、この能力すごく役に立ったと思う。


刑事だったとしたら、(ふきだし)が見えるようになってすぐに人の思考が本当に文字として見えているのか確かめただろう。


さらに見たい人の(ふきだし)がいつでも見えるように訓練したと思う。

どうやって訓練するのかも手を尽くして調べただろう。


26歳の時、刑事になるのは無理だったが、

もし、能力が上がって占い師になっていたら、よく当たると評判になっていただろう。

ただし、 過去の出来事に限るが。


でもその当時の私が考えたことといえば、 山奥へ入って体を壊すか、頭を壊すような厳しい修行すれば、この超(?)能力上がるかもしれんが、やる気は全く、全然、ないな、だった。


その当時 親しく付き合っていた4つ年上の友人に、この(ふきだし)現象について話してみた。

いつものように彼女の家へ 遊びに行った時、話してみると

「きゃははっ何それ♪」

と楽しそうに笑って私の話を聞いた。


この話をする少し前、彼女と私の間で 少々不思議な現象が起きていたので、この話もすんなり受け入れてくれたように見えた。


しかし、他の人には話すこともなく、 (ふきだし)が見えた人に話しかけることもなく。


(ふきだし)が見える回数はだんだん減っていった。


数日に1回だったのが1週間に1回 、1か月に1回と減って行き、1年後には全く見えなくなっていた。



            つづく





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