告白はどうだった?
伊「沙理奈はなんだって?」
冷「俺が就職したらデートしようだって」
伊「良かったじゃん、振られなくて。まだワンチャンあるって事じゃん」
冷「絶対夢を叶えないとだな」
俺は冷志にそう言ったが内心では失敗かと思った。気があるのならすぐにでもデートの誘いに乗るだろう。しかし沙理奈は就職したらと言った。冷志を傷つけないように断ったということだ。だが冷志には言えなかった。冷志があまりにも嬉しそうだったから…
冷志とは3年間同じクラスだが仲良くなったのは3年になってから。俺には彼女がいるのだがその彼女へのプレゼント選びを一緒に行ったのがきっかけだ。他の奴は嫌がって断ったが冷志は快く引き受けてくれた。優しい奴だというのは分かっていたが優柔不断な俺の買い物に付き合ってくれて、面白い奴で俺は冷志を気に入った。彼女がいないのは知っていたが好きな奴もいないのかと気になり冷志に聞いてみた。
伊「冷志ってさ、女子と話してるイメージないけど仲の良い女子っているの?」
冷「女子とはあまり喋らないからな。アドレスを知ってるのも沙理奈位かな」
伊「へぇ~意外、あのクールな沙理奈と仲が良いとはな。好きなの?沙理奈の事」
冷「あ…え…う…ん」
伊「分かりやすすぎ」
ここから俺達は仲良くなり沙理奈とくっつけよう作戦が始まった。沙理奈とは英語部で一緒だった。生物部の部長を引退した冷志を英語部へ誘い、席を隣同士にしたり、クリスマスパーティーの開催を提案したり色々手を回した。クリスマスパーティーが終わったら沙理奈を動物園に誘えと冷志に言った。冷志は困惑していたがやってみると覚悟を決めた。クリスマスパーティー以外の楽しみが増えて嬉しかった。最初は動物園に誘うだけで告白はしない予定だったが、冷志の気持ちが変わったのか告白をして誘うらしい。クリスマスパーティーが終わり冷志が沙理奈と話している間俺も緊張しながら待っていた。冷志が来て結果を聞いたが喜べる内容ではなかった。しかし冷志は未来への希望を掴んだかのような清々しい顔をしていた。まるで未来が楽しみだと言わんばかりの明るい顔。俺は彼女がいるから好きな人が隣にいて一緒に過ごす時間の楽しさもお互いを想う気持ちの素晴らしさも知っている。冷志と沙理奈がそんな関係になれますようにと願わずにはいられなかった。
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