告白された
冷志に告白された。前々からそんな気がしていたが、クリスマスパーティーの日にされるとは思わなかった。私は今まで恋愛に関心を持った事がない。正直に言うとお金と時間の無駄だと思う。一緒に出掛ければお金がかかるし自分の時間も削られる。だったらペットの世話をしたり、英語の勉強をしたり、好きなゲームや本、スマホを見ていた方がいいと私は思う。過去に付き合った事はあるが楽しいと思えなかった。友達のグループにいる時に彼氏の話や恋バナの話になるが興味がなかった。自分と生き物と英語、それだけが私の興味をそそられる物だった。
冷志の始めの印象は良くいる冴えない草食系男子。クラスのランクで言うなら下層思った。私がパソコンで爬虫類の事を調べていると急に話かけてきた。私は軽く受け流したが少し興味が沸いていた。普通であれば女子がヘビやトカゲの写真を見ていたらおかしいと思うだろう。でも冷志は普通に会話を続けた。そんな私も冷志に問いかけた。
森「あなたも何か飼ってるの?」
冷「タガメって昆虫を飼ってるんだけど分かるかな?」
私は携帯でタガメの事を検索した
森「これの事?」
冷「そうそう、それそれ。格好いいよね」
その時私は少し自分に似ていると思った。普通の人の価値観とは違う同じような価値観の持ち主だと思った。
冷「ねえ、良かったらアドレス交換しない?嫌だったらいいんだけど」
私は少し考えたが特に支障はないと思いアドレスを交換した。それから冷志とはメールのやり取りをする仲になった。マイペースでどうでもいい事も送って来たりした。私がどんな気持ちの時でもいつも通り。同じクラスの男子と仲良くなって私の態度が冷たくなっても冷志はいつも通りの対応。怒っているのではと思っていたからほんの少しだけ安心した。
冷志に告白された帰り道は不思議と嬉しい気持ちになった。メールや英語部の活動をしていていいやつだというのが分かったからだ。ただ付き合えるかどうかは分からなかった。冷志からは付き合ってくれとは言われなかった。ただ冷志が就職した時にデートをすると言ってしまった。とりあえずそれまでに付き合うかどうかは考えようと思う。その日の夜冷志からメールが届いた。
冷「今日は私の話を聞いてくれてありがとう。私は絶対に夢を叶えます。約束です」
森「応援してるよ」
冷「ありがとう!」
冷志が専門学校を卒業して就職するまで二年。ほんの少しだけ待ってみるかとこの時の私は思った。
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