好きになったあの子は
冷志は最初から英語部にいた訳ではない。冷志はもともと生物部で部長をやっていた。文化部なので他の部活より長くやっていたが二学期の中程で三年生は引退となった。その後りんたろうに英語部へと誘われた。はっきり言って英語は大嫌いだった。中学の時の評価は最低ランク。とても好きになれるものではなかったが、英語部には沙理奈がいた。距離を縮めるチャンスだと言われ英語部へ参加した。大好きな人がいると不思議なことに大嫌いな英語にもやる気が出た。分からないなりに必死になって分かろうと努力する事が出来た。
りんたろうと沙理奈とは三年間クラスが一緒だった。沙理奈のことを好きになった切っ掛けは一年生の頃。パソコンの授業の休み時間中に彼女がパソコンで爬虫類のことについて調べていた。普通女の子だったら気持ち悪いと嫌がるが、彼女は可愛い、たまらないと呟いていた。今まであまり話したことがなかったが話しかけてみた。
冷「爬虫類が好きなの?」
森「うん、家でも沢山飼ってるんだ」
冷「そうなんだ、俺と気が合いそうだね」
森「なにそれ」
その後も沙理奈とは生き物のことでちょくちょく話すようになった。教室で話すよりメールのやり取りが多かった。沙理奈はとてもクールな女の子であまり人と話すタイプではなかった。付かず離れずが彼女のスタンス。どこか達観したような雰囲気の持ち主。女子がカッコいいと思う女子で、男子からは少し怖がられていた。でも俺にとってはそれがとても魅力的に見えた。
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