第6話 触れられた肌
翌週の水曜日
学校が早く終わって帰宅したら、その日
祖父はまた家に居なかった。
台所で宿題をする。
帰ってきた時にここで勉強してる姿を見ると
祖父は不機嫌にならないからだ。
祖父は勉強に関しては結果にとにかくうるさかった。
小テストで80点以下だと、とても怒られる
『働けもしないガキは勉強が仕事だ。
勉強をしない奴は無駄飯食いの乞食だ』
そんな言葉を繰り返しながら、長い時間正座させられ説教される。
それが最も苦痛な時間だった。
だから、勉強だけは、ちゃんとした。
休み時間、話す人もいなく、勉強に集中できたので私はいつも教科書を開いていた。
時々、そんな姿を見て笑う同級生の事は大して気にならなかった。
ーーー
宿題を終えて、予習勉強に取りかかっていた時、ふいに背後から声をかけられた。
「お、いたいた。じいちゃんは?」
むーこーが突然家の中に入ってきて、足音などもさせずに後ろにいるのは割といつもの事。
「今、出掛けてる。でも、すぐ帰ってくると思うよ」
わざとそう言った。
だから、
納屋に連れていかないで。
そう願いながら。
「ふーん」
その相槌で、嘘がバレてる気がした。
「やっちゃん、約束だよ。行こう」
素直に従った。
そう言われたら、断る事はできないとすぐに諦めて。
ーーー
その日のむーこーはいつもより息が荒かった。
お互い、いつも服を着たままだったのに…
何故か、むーこーがデニムパンツを膝まで下ろした。
緑色のトランクスの前は突っ張っていた。
その上に乗せられる。
私も変だった。
何だか…変な気持ちになった。
嫌なのに、むずむずした。
お互いの下着が擦れあって、むーこーが唸るような声を漏らす
私の腰を掴んでいたその手をTシャツの中に入れてきた。
その手は僅かな躊躇いもなかった。
服の中に手を入れてきたのは初めてだったのに。
「…はぁ、…やっちゃん、おっぱい…大きいね」
鼻息を荒くしてそう言ったかと思うと、Tシャツをいきなり捲られ、私の胸が露になった
「っ!!やっ!!」
驚いて身体を隠しながら反らした。
「あはは、ごめんごめん」
そう言いながら悪いとは少しも思っていないみたいに、すぐに服の上から胸を触ってきて、また私の腰を片手で掴んで揺らす。
腰を掴む手に一瞬、
力がはいる
「どいて!」
いきなり言われ、私はすぐに退く。
いつもそうだった。
暫くは前後に揺らされ、そして突然押し退けられる。
その後すぐに、私に背を向けて何かゴソゴソしてから起き上がる。
手には握りしめたティッシュがある。
射精の事を知らなかった私は、それを単なるいつもの終わりの合図として見ていた。
いつものプロレスごっこが今日も終わった。
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