第3話 むーこーと呼ばれた男

「やっちゃん」

台所で宿題をしていた私は、ふいに後ろから声をかけられた。


その声で途端に警戒して身体が強ばる


祖父の兄の孫、睦公むつおだ。


祖父にむーこーと呼ばれるその男は、私より10歳上で、気難しい性格から親族に嫌煙されてる祖父と、唯一仲がいい。


計算高くて、でも、愛想がいい。


祖父に娘しかいなかった事で、だいぶ前から跡継ぎとして養子縁組の話しも出ていたらしい。


「おお、むーこー!よく来たな」


祖父が上機嫌になるのはこの男の前だけだった。


祖父に会いたいと、彼も子供の頃からよく遊びに来ていたらしい。


今では合鍵を使って、祖父が居る居ないに関わらずこの家で寛いでたりする。


祖父はよく言った

「むーこーはお前ぐらいの時から、賢くて俺の話をよく理解してたんだ。アイツは俺の希望なんだ」


そのむーこーは

私がこの家に来た8歳の頃から、祖父が留守だと

私を納屋に連れていき、自分はそこで横になると


「プロレスごっこをしよう」


そう言って私を手招きする


着衣のまま、自分の股間に私の秘部が当たる様に座らせて

前後に私を揺らす、そんな遊びをしていた


最初は腰を両手で掴んで揺らすだけだった


だけど五年生になると服の上から胸部に触れてくる様になった


だから。

とても嫌だった。

この男が祖父の居ない時に家に来るのが。


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