08 パーティー開始
ルノ様、お前飲みすぎちゃうか?
なんで一升瓶持ってるんだ。それはみんなで飲む酒です。返しなさい。
「だって新年会やぞ。タダ酒のためだけに来たったんや。感謝せぇ」
「おいルノ、酒って美味いのか?」
太陽ちゃん、君はまだ中学生だろ。
「設定上、ルノと同い年の筈だぜ?」
「せやせや。飲め飲め」
ルノは今、二十なんだよ。きみはまだ中学生の設定だ。飲むんじゃない。未成年飲酒は禁じられています。
「舐めるだけだったらいいだろ?」
舐めるだけにしておきなさい。
「おい太陽、オレにもそれちょっとくれ」
「ほれ、輝も飲めや」
輝くん、君も中学生だ。ルノも中学生に飲ませるんじゃない。
「何言うてんねん。お前、俺の設定忘れたんか? 俺は中学の時に酔ってパトカーに火炎瓶投げつけたパリの悪魔やぞ」
「お前、何考えてんだ?」
もっともだ、輝くん。もっと言ってやりなさい。
「パリの悪魔って凄いのか? 本物の悪魔なのか?」
おい、クライブ。お前の悪魔はそこにいるだろう。メルディとおせち食ってなさい。
「これ、美味しくない」
「ホントだよ。あたい、こんなへんな国の料理食べたくないね」
「しゃーないな。このルノ様がその辺にあるもんで美味い料理作ったる」
ルノ様、うちのキッチンはお湯が沸くまでに十分掛かる。諦めなさい。レンチン料理しか出来ません。
「ルノの料理、美味いのか?」
太陽ちゃん、君は美味い物だったらなんでもいいのかい? ルノ、頼むから勝手に料理するな。
「うーわ、なんやこの汚い台所。お前、もうちょっと掃除せぇ」
はい、ルノ様。申し訳ございません。
「ちょっと聞いた? 零、作者がルノなんかに怒られてるよ」
「まあ、あのキッチンでしたら仕方がありませんよ。なかなかの不衛生さですよ」
ちょっとそこのカップル。
何を楽しそうに毒吐いてんだ。私はお前達の創造主だぞ。もうちょっと、敬意を持ちたまえ。
「創造主がルノの事、様付けで呼んでる時点でお察しじゃない?」
おいコラ、サム。黙れ。
「メルディ、この酒変わった味がする」
「本当だね、クライブ。これが日本酒なんだってさ」
「美味しくない」
お前らに日本酒の何が分かる。
「せやぞ、こんなに美味い酒がある日本は最高じゃ!」
そうだルノ、もっと言ってやれ。
「んー、太陽。なでなでしろ」
「あの、輝くん? オレ、太陽ちゃんちゃうで。ダンテやで」
そこで笑ってないで、スカイブルーメンバーは輝くんの暴走を止めなさい。何故あいつは舐めただけのおとそで酔っ払ってるんだ?
「あの創造主、自分がそう設定した事忘れてない?」
「全くですわ。酷すぎますわね」
おい、そのアホカップル。イチャイチャしながら毒吐いてないで止めなさい。太陽ちゃん、お前は食いすぎだ。
「メルディ、あの子酔ってない?」
「酔ってるね」
「オレ、水持って行ってくる」
おお、クライブ。お前が一番大人じゃないか。でもお前が設定上、このメンツの中じゃ一番年下だぞ。酒は飲まずに大人しくしてなさい。
おい、貴様ら。年下を見習え!
「何言うてんねん。お前も飲めや」
あ、どうもどうも。いただきます。
うん、この日本酒。選んで正解だったわ。ルノ、もう一杯注いでくれ。
「おお、作者。お前飲めるんか? どんどん飲めや!」
おお、これは最高の酒じゃないか。
ルノよ、一緒に飲み明かそうぜ。
「輝くん、水飲めるか?」
「オレ、この苦いやつ嫌いだ」
「それ、お酒じゃなくて水だから、飲んで」
おいルノ、あそこでダンテがクライブと二人で輝を介抱してるよ。お前、アレを放っておいていいのかね?
「知るかいな。あいつ、舐めただけやんけ」
確かにそうだ。介抱しなくても大丈夫か。
あっはははは。
「おい、作者。お前ちょっと飲みすぎやぞ。水飲め。そんでちゃんと飯食ってからにせぇ」
流石はおかん。分かってるじゃないか。
ところでこのその辺に売ってたおせち、なかなか美味いと思わないか?
「いやいや、この俺が作ったら最高のフランス料理を詰めたお重が出来た筈やぞ」
ルノに任せればよかったよ。
「輝くん、水やってば」
「苦い水嫌だ」
「おい、輝。水だって言ってるぞ。飲んどけ」
「太陽が言うなら飲む」
おい、ルノよ。
輝くん、絶対太陽ちゃんにホレてるぞ。
「お前がそう描いたんやろが」
そうでした、すみません。
「君、大丈夫? 水飲めそう?」
「頭真っ白。もしかしてお前、年寄りなのか?」
「これは生まれつきだ。失礼だな。もう知らねぇ」
おっと、クライブ。戻ってきたならこっちで一緒に酒を飲もう。
「お前、さっき未成年に酒飲ますなって俺に言うたところやんか」
安心しろ、ルノ。
クライブはファンタジー世界の住人だ。日本やフランスみたいな法律はないのだよ。だから飲んでもよし!
「お前、マジで無茶苦茶やないか」
「オレ、その酒嫌いだ。あっちでメルディとワイン飲んでくる」
「なんやて? ワインあるんか?」
おいルノ。お前は何に食いついてんだ。
作者様は辛口以外のワインは認めません。
「俺は酒やったらなんでもええ。そこ混ぜてぇや」
「ちょっと、あたいの私物だよ。飲ませる訳ないだろ?」
「硬い事言うなや。せっかくの機会やぞ。みんなで楽しく飲まな」
全くだ、メルディ。
さあ、作者にそのワインを分けてくれ。
「クライブ、あたい達先に帰らないかい?」
「そうしよう」
待て待て、二人とも。
クライブ、せっかくだから一曲ピアノを弾いてから帰りなさい。輝くん、混ざっておいで。
「くらくらする」
輝くん、君なんで舐めただけで酔えるんだ。羨ましい体質だな。私はカクテル大量に飲まないと酔えないぞ。
「ホンマやで。俺もワイン一本は飲まな酔われへん」
おっと、クライブ。流石にそのピアノ上手だね。もっと弾いて行きなさい。
「オレ、もう帰りたい……」
「オレも弾けんぞぉ」
輝くん、君は寝てなさい。
ああ、何を合奏し始めてるんだ。いや、上手いけどさ、何やってんの、君達。
「酔っ払い、ピアノ弾けたのか」
「オレ、ギターも弾けんぞぉ」
「凄い」
お前ら楽しそうで何よりだ。
「ちょっとサム、あの方のピアノ素敵ですね」
「本当だね。でも零の方が素敵だよ」
「皆さん、聞いてますよ」
「いいじゃん、別に」
貴様ら、作者を差し置いてイチャコラしてんじゃない。ちょっとはこっちに混じりなさい。
おい、聞いてんのか。
おお、チューしてるぞ!
「スゲェ。激しいな」
だよね、太陽ちゃん。あいつら、見せびらかしてるよ。
「クライブ、ちょっと戻っといで」
「何?」
おい、メルディ。何を考えてんだ。変な競い合いすんな。写真撮るぞ。
「スゲェぞ、輝。あいつらチューしてる!」
「太陽、オレもしたい」
「輝、酔いすぎだろ。ほれ、おせち食え」
「むぐぅっ」
太陽ちゃん、楽しそうに見物するのはやめなさい。
「ホンマ、日本人はこれやから……。おい太陽、お前した事ないんやったら俺がやったろか?」
「おい、ルノ。キモいぞ」
「言うただけやんか。俺かてお前みたいなん嫌や。輝にチューしてもろてこい」
そこ! 太陽とルノ、ケンカすな。
サムと零、チューしすぎだ。
そしてメルディ、クライブが恥ずかしがってんぞ。やめてやれ。
「ケンカ売ってんのか? この関西弁しか喋れねぇフランス野郎」
「なんでそうなんねん」
おい太陽、暴れるな。
誰か止めなさい。
「無理ですよ、想像主。太陽を止められそうな輝が酔っ払ってます」
「そうだよ、諦めて」
いやいや、誰か止めろ。
凄い音がしたけど、今のなんだ?
「あの金髪の子がルノとかいう子殴り飛ばしたよ」
おいメルディ、君は悪魔だろ。魔法で止めてこい。
「ヤだね。あたいは悪魔だよ? せっかく面白くなってきたのに止める訳ないだろ?」
だれかこのカオスな状態、どうしかしてくれ。
「おいコラ、何すんねんワレ」
「ああ? てめぇがケンカ売ってきたんだろ?」
「しばきまわすぞ」
「やれるもんならやってみやがれ」
こらこら、太陽もルノもケンカはやめなさい。めでたい席なんだから。
「あっ」
ぐえっ。
あとがき
こいつら全員、マジで早よ帰ってくれ泣
――――――――
「おとそ」一舐めで酔い潰れた輝や、
食いしん坊な太陽の、本当の活躍(トレジャーハント)はこちら
スカイブルーのトレジャーハンター
https://kakuyomu.jp/works/822139836245678126
料理(?)と酒にうるさい「パリの悪魔」ルノと、
苦労人ダンテの物語。本編ではちゃんと格好いい彼らに会えます
スタートリガー社の工作員達
https://kakuyomu.jp/works/16818622177482192198
作者に「お前らに日本酒の何が分かる」と言わしめた、
悪魔と青年の不思議な関係。彼らの旅の始まりはこちら
My name is Cryve
https://kakuyomu.jp/works/16818792437994944829
「今すぐ二度寝したい」あさひと、
作者への礼儀を忘れない時宗 。そんな彼らが、
布団の中ではなく「本気」で動く物語はこちら
あさひと時宗
https://kakuyomu.jp/works/822139841398533577
作者に「尻の穴からもう帰ってくるな」とまで言わしめた、
ある種の問題児(?) イボ痔さんの本編はこちら
さようならイボ痔さん
https://kakuyomu.jp/works/16818792435729164236
おかえりイボ痔さん
https://kakuyomu.jp/works/16818792437117706461
そして、こいつらにボコられた桜井もみじ☆はこんな奴です
はじめまして、桜井もみじ☆です
桜井もみじ☆と新年会しようぜ 桜井もみじ☆ @taiyou705
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