第17話 この夜の「帰り道」
彼は、
声をかけてきた場所まで
私を送ってくれた。
行きと同じ道。
同じ信号。
同じ街灯。
車は静かで、
会話はなかった。
——それで十分だった。
止まった場所で、
私はドアを開ける。
「じゃあね。」
それだけ言って、
アキトくんとは
その夜、別れた。
車は走り去って、
エンジン音も
すぐに夜に溶けた。
私は、
少しだけ立ち止まってから、
歩き出す。
ネオンはまだ光っている。
街は、
何事もなかった顔をしている。
——そして私は、
また
深夜の夜の街へ
戻っていく。
帰る場所じゃなく、
戻る場所へ。
それが、
この頃の
私の帰り道だった。
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