第4話 予行演習のつもりだったのに完全にハーレムになった件について

 週末、土曜日の午後二時。

 翔子の家の玄関前で、俺は三回深呼吸してからインターホンを押した。


 心臓がバクバク鳴ってる。理由は単純だ。今日は「予行演習」と銘打った、翔子とのエッチの日だからだ。

 ドアが開くと、翔子が満面の笑みで出迎えた。


「翔吾、遅い! もう待ちくたびれちゃったよ~」


 今日は私服。白のオフショルダーニットに、短めのチェック柄スカート。肩と鎖骨が丸出しで、胸の谷間がチラチラ見える。家だからってこんなあざとい格好すんのかよ。清楚な学園のイメージが台無しだ……それと相反するように別の要素がモリモリだ。


「遅くねえよ。約束の時間ピッタリだろ」

「細かいなぁ。ささ、入って入って!」


 靴を脱いでリビングに上がると、そこに予想外の人物がいた。


「翔くん、待ってたよ!」


 恋歌ちゃんがソファに座って、手を振ってる。ピンクのふわっとしたワンピースで、天使度がいつもより三割増し。可愛すぎて目が痛い。でも今日はその笑顔が、なんか悪魔的に見えるのは俺の被害妄想か?


「恋歌ちゃんが……なんでここに? 予行演習って、翔子と二人きりじゃなかったのか?」

「えへへ、急遽変更! だって私も翔くんの活躍、見たいもん♡」


 見たいって……本当に末期だろ。俺の彼女がこんなにノリノリでいいのか?

 いやまあ、元々見たいって言ってたから一応予想の範囲内なのかな。


 翔子が麦茶を持ってきて、俺のすぐ隣にぴったり座る。太ももがくっつく距離。柔らかい感触が伝わってきて、股間が早速挨拶を始めそうになる。


「じゃあ早速始めよっか? 悠真くんはまだ県外で来られないから、今日は完全に練習。翔吾の緊張をほぐさないと、本番で失敗しちゃうでしょ?」


 練習って言葉で誤魔化してるけど、これ完全に浮気だろ。俺の理性が赤信号を点滅させてる。


「ちょっと待てよ。ほんとにやるのか? 俺、まだ心の準備が……」

「だーめ。もう決めたんだから逃げられないよ」


 翔子が俺の腕を取って立ち上がらせる。恋歌ちゃんはソファから身を乗り出して、目をキラキラさせてる。


「翔くん、頑張ってね。私、ちゃんと全部見てるから♡」


 翔子に手を引かれて、俺は彼女の部屋に連れ込まれた。

 部屋は意外と可愛い。ベッドにクマのぬいぐるみ、淡いピンクのカーテン。でも壁には新体操のリボンが飾ってあって、翔子らしさも残ってる。空気には甘いシャンプーの匂いが漂ってる。


 ドアを閉めた翔子が、俺の方を向く。少し頰が赤いけど、目は真剣だ。


「翔吾、緊張してる?」

「当たり前だろ。幼馴染みとこんなことするなんて、想像したこともなかった」


 妄想はしてたけど……。


「私もだよ。でも……翔吾だから、安心できるんだよね」


 翔子が一歩近づいてくる。俺は後ずさりして、ベッドの端に腰かけた。


「本当にいいのか? 悠真くんが可哀想じゃないのかよ?」


 翔子は少し目を伏せて、俺の横に座る。距離ゼロ。肩が触れる。


「うん、可哀想かも。でも彼が喜ぶためなら、私……なんでもしたいんだ。それに」


 そこで翔子は俺の顔を覗き込んで、悪戯っぽく笑った。


「翔吾のこと、昔からちょっと格好いいなって思ってたし。チャンスだと思っちゃった♪」

「は? ちょっと待て、何言って――」


 言葉を遮るように、翔子が俺の首に腕を回してきた。柔らかい唇が重なる。


 幼馴染みのキス。

 頭が真っ白になった。翔子の唇は柔らかくて、ほのかにミントの味がする。舌が絡まってきて、俺の理性が一気に溶けていく。


(ダメだ……恋歌ちゃんがすぐ近くにいるのに……でも、気持ちいい……)


 キスを離した翔子が、息を荒げながら囁く。


「翔吾の唇、熱いね。もっと……してあげる」


 翔子が俺のシャツのボタンを外し始める。手が少し震えてるのは、俺も同じだ。


 そのままベッドに押し倒されて、翔子の豊満な胸が俺の胸に押しつけられる。ふよふよの感触に、股間が即座にフルスタンダップ。


「わ、もうこんなに硬くなってる……レンたんから聞いてたけど、ほんとに凄いね」

「黙れ……恥ずかしいだろ」

「完成度たけぇなオイ」

「やかましいわ。アームストロング砲じゃねぇっつーの」


 翔子がニヤニヤしながら、俺のズボンのチャックを下ろす。手が直接触れてきて、俺は思わず声を漏らした。

 その時、ドアがそっと開いて、恋歌ちゃんが顔を覗かせた。


「翔くん、翔子ちゃん、順調? 私も入っていい?」


 翔子が振り返って、満面の笑み。


「もちろん! レンたんも一緒に来て。三人の方が絶対楽しいよ」


 恋歌ちゃんが部屋に入ってきて、ベッドの端に座る。俺の顔を見て、くすくす笑ってる。


 具体的な描写は避けるが、現在の俺は到底自分の彼女に見せられるような事をしてはいない。


「翔くん、気持ちよさそう♡ 翔子ちゃん、上手?」

「恋歌ちゃん……本当にこれ見て興奮してんの?」

「うん、すごくドキドキしてる。翔くんが翔子ちゃんに触られてるの見ると、嫉妬するけど……それ以上に熱くなっちゃう」


 恋歌ちゃんが俺の手を取って、自分の胸に導く。ワンピースの上からでも、柔らかさが伝わってくる。


 まだ手を置いているだけだ。なのに俺は既にリミットギリギリである。


 そして彼女の控え目な膨らみの奥から伝わる早鐘を打つような振動が手の平に伝わって来た。


「私も寂しくないように、翔くん、私にも触って?」


 俺はもう抵抗する気力を完全に失っていた。

 右手に恋歌ちゃんの胸、左手に翔子の胸。

 二人の美少女に挟まれて、俺の理性は音を立てて崩壊した。

 あんまり詳しく言うと色々と怒られそうなので、概要だけお伝えしよう。


 翔子が俺のを丁寧に口でほぐしてくれたり、

 恋歌ちゃんが上に乗ってきて激しく腰を振ったり、

 俺が恋歌ちゃんを抱きながら翔子の胸を揉みまくったり、

 翔子が俺の首筋にキスしながら体を密着させたり、




 ――本番は、しなかった。




 翔子が「今日は予行演習だから、ここまででいいよね?」と急にブレーキをかけたのだ。


 理由は「悠真くんの本番まで、私の初めては取っておきたいから」、と。


 だから挿入は恋歌ちゃんだけ。翔子は手や口、胸や太ももで俺を責め立てるだけに留めた。


 でもそれが逆にエロかった。

 翔子のぎこちないけど一生懸命なお口奉仕。

 時々苦しそうな顔をしつつも、ナニガとは言わないが、ナニカを咥えて必死に舌を動かす姿。


 恋歌ちゃんが「翔子ちゃん、もっと奥まで♪」とアドバイスしながら色々としてくれる光景。


 慣れていないのかぎこちなかったが、かえってそれが興奮を呼んだ。比較対象が恋歌ちゃんだけなので一概には言えないが、やはり技術の面では非常にぎこちない。


 それに、「私の初めて」って言ってたってことは、悠真くんとやらとまだイタしてないってことだ。

 そういえば上手くいってないって最初に言ってたな。アレは本当に初体験を終えてないって意味だったのか。


 最後は三人で汗だくになって絡み合い、朝方まで何度もイカされまくった。

 翔子は最後まで「ここはダメ」と守り、恋歌ちゃんが俺を受け止めてくれた。


 朝、ベッドで三人並んで寝てるとき、俺はぼんやりと思った。

 これ、一回きりのはずだったよな……?

 悠真くんの本番はまだ先なのに、もうこんなにやってるってどういうことだよ。


 そして恋歌ちゃんは翔子と絡み合っている俺をみて、見たことがないくらい淫らな表情を見せていた。


 自分の彼女が目の前で泣きながらセルフバーニングをしている姿って凄くエッチだった。


 どうやら本当にそっちの素質があったようだ。


 そして翔子の目の前で恋歌ちゃんとの本番を見せた。

 翔子もかなり興奮していたようだ。


 そういうがエロエロ、もといイロイロあって、夜明けになってようやく眠りについたのである。


 しかも、翔子が寝ぼけて俺の腕に抱きついてきて、

 恋歌ちゃんが反対側から俺の胸に顔を埋めてくる。

 完全にハーレムじゃねえか……。


 俺の人生、もう戻れないところまで来てる気がする。

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彼氏の寝取らせ癖に悩む幼馴染みの竿役に抜擢されたんですが…うちの恋人まで何故かノリノリなのはどうしてだろう? かくろう @kakurou

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