第2話 ブラックバイト・コミュニティ・グループ(BCG)

【前回までのあらすじ】

クッソ怪しいブラックバイト求人に応募した俺は、クッソ怪しいエージェント達によってクッソ怪しいバスに乗せられ、クッソ怪しい廃トンネルにドナドナされていったのであった!第1話完!


★★★


「ヨシ!逃げよう!」

「判断が早い!」

「バスをパクろうぜ」

「え?大型免許持ってるヤツ誰もいないの?」

「ヘヘッ、俺バス運転してみたかったんだ」

「それフラグ」

俺たちは逃走を決意した。

なぜ俺たちがスピーディーなトンズラ判断を下したのか?


★★★


クッソ怪しいブラックバイトの送迎バス内で、犯罪指示用匿名SNSアプリのインストール方法を教えあった俺たちは微妙に仲良くなっていた。

チンピラっぽいマイルドヤンキー、オタク用語を口走る陰キャ女子、ハゲジジイ、デブオヤジ、ブスババア・・・もれなく人格に問題がありそうなメンツばかりだな。


「アプリ導入、スマホ電源OFF、確認いたしました!これより皆様の職場への進んで参ります!」


エージェント女がバスガイド風のアナウンス。

我らのドナドナバスは寂れた旧道から廃トンネルへと突入していく。

そして地中で謎の枝道に入り、地下へと降りていく。


「なにこれ廃坑?」

「戦時中の防空壕、シェルターっぽいな」

「あー、たぶんここ電波届かない」

「さっきのアプリで専用WIFIを・・・」


人格に問題のあるブラックバイト応募者たちが、怪しい地下道を見て口々に何か言ってるが、もっと大事な事があるだろう!


「にげられない!」


俺が叫ぶと、近くの席のヤンキー、陰女、ハゲ、デブ、ブスとかが顔を見合わせ「だよな」「ですよねー」などと言い合う。


「逃げちゃダメですよ?」


エージェント女が笑顔で注意してくるが目が笑ってない。

バスは停車し、俺たち間抜けな応募者たちはバスを降りる。


「ようこそ!我らが本拠地、BCG本部へ!到着いたしましたので、スマホをお使いいただけます!」


俺たちの地下の職場は・・・悪の秘密基地だった。いや、そうとしか言いようのない内装の・・・なんていうの?クッソ怪しい。

「昭和かよ」「うわあ、テーマパークに来たみたい!」「戦後かな」

バスを降りゾロゾロ歩く俺たち応募者。しかし、なぜか俺だけエージェント男によって列から引きずり出される。


「逃走を図った彼にお仕置きです!」


エージェント女が持ったムチがうなり、俺をぶっ飛ばす。昭和バイオレンス・・・。床に叩きつけられ、うめく俺を無視してエージェント女が話す。


「入団受付開始まで、待合室でお待ちください!逃げないでくださいね?」


エージェントたちによって待合室と称するプレハブ小屋に閉じ込められた俺たちは

、さっそく逃亡の相談を始めた。


★★★



次回 第3話『BB団総統』

待て!話せばわかる!

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